フランスでは、モバイル決済の利用がさらに増加している。その割合は、2018年の18%から、現在は38%と大きく伸びている。現在、フランスの消費者の半数は、将来的に店頭での支払いにスマートフォンを利用する意向がある。

 

店舗でスマートフォンを使って支払いをしたり、QRコードをスキャンしてオンライン購入をしたり、親戚に送金したりと、モバイル決済にはさまざまな形態がある。欧州におけるモバイルコマースは、今なお成長を続けており、フランスにおいても同様だ。

 

 

フランスにおけるモバイル決済ソリューション利用者の割合

 

 

イギリスのマーケティング企業Kantarが、Paylib(フランスのオンライン決済ソリューション)向けに作成したモバイル決済の年次バロメーター[pdf]によると、モバイル決済の利用はさらに増加しており、2018年の18%から現在は38%にのぼるという。また、フランス人の49%が、将来的に非接触型の店頭モバイル決済を利用すると答えている。

 

 

42%がスマートフォンを使った送金に興味あり

Kantarの調査によると、携帯電話番号への送金など、新しい決済サービスも増加しているという。「この機能を使えば、例えば大切な人への返金など、個人間の送金をスマートフォンで行うことができる。相手の銀行情報の詳細を知る必要はなく、必要なのは電話番号のみである」。

 

現在、フランス人の4人に1人(26%)が、個人間送金用モバイルアプリをすでに利用している。さらに、フランス人の42%が個人間送金機能に興味を持っていると答えていることから、その人気は今後数か月でさらに高まるだろう。

 

「フランス人の55%は、モバイル決済ソリューションを信頼している」

 

また、モバイル決済のトップユーザーは依然として若者であるが、今年、最も利用率が増加したのは、55歳以上のユーザーであった。そして現在、半数以上の人々(55%)がモバイル決済ソリューションを信頼している。

 

 

※当記事は英国メディア「Ecommerce News Europe」の4/26公開の記事を翻訳・補足したものです。