端末をかざすだけで決済が完了する“タッチ&ゴー”方式のモバイル決済やウェアラブル決済が、イギリスで急速に普及しているという。この12ヶ月間で、前者の決済方法が365%増、後者が129%増を記録した。

 

この統計結果は、国際金融グループBarclayのクレジットカード部門であるBarclaycardAndroid端末対応のコンタクトレス(非接触)決済サービス、そして、時計やアクセサリーなどに決済用チップを組み込むbPayの実績によるものである。

 

クレジットカードやデビットカード経由を含む非接触決済全体の決済金額は、前年比で79%増加。現在“タッチ&ゴー”決済方法は、30ポンド以下の電子決済の62%を占める。

 

Barclaycardのモバイル決済事業開発ディレクターであるAdam Herson氏は、次のように述べた。「モバイル及びウェアラブル決済が広く普及することは、消費者と企業の双方に、魅力的なメリットもたらす。消費者は、簡単で便利な非接触決済を利用するだけなく、様々なタイプのアクセサリーや端末から、自分のライフスタイルやファッションテイストに合う好みのものを選択することが可能になったのだ」。

 

イギリスで非接触決済が急激な成長を遂げた地域は、ベルファストやヨーク、ニューカッスル・アポン・タイン。また、非接触決済が最も増加した業界は、旅客鉄道や駐車場に続いてスポーツ用品や衣料品業界であった。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の3/2公開の記事を翻訳・補足したものです。