米クレジットカード会社Mastercardは、世界4大メジャーゴルフトーナメントの中で最も歴史のある全英オープンにて、観客がモバイル端末を使ってフードやドリンクの注文ができるサービスを初めて提供した。

イギリスSouthportのRoyal Birkdaleで行われる第146回全英オープンを観覧する20万人以上の観客は、同社のデジタルウォレットサービスアプリ「Masterpass」内の「Qkr! with Masterpass」 を使用することで、9番ホールの巨大グランドスタンドの自分の座席からフードやドリンクを注文、支払いできるように。注文した商品は座席までデリバリーされるので、いかなるときでもわざわざ席を離れる必要がないのだ。

「カード保有者により良い機会を提供するために、Mastercardの技術を提携会社に導入する方法を常に探求し続けている」と、Mastercard UK & Irelandの社長MarkBarnett氏。「全英オープンのようなスポーツイベントであろうと、コンサートやレストラン、バーであろうと、重要なのはそのイベントを楽しみ、それに没頭すること。つまり私たちがやるべきことは、顧客が楽しみを邪魔されないよう、列に並び支払いに費やす時間を最小限にすることである」と話した。

Qkr! は現在世界10か国で使用可能。これまでに南米サッカー連盟主催の米大陸サッカー大会Copa Americaや毎年3月にフロリダ州で開催されるゴルフトーナメントArnold Palmer Invitationalのような大きなスポーツイベントでも使用された。その他イギリスでは、バーでの個別支払いに便利な同アプリ内機能‘Bar Tab’サービスを利用できるカジュアルアメリカンレストラン&バー「TGI Fridays」と同様に、日本食レストラン「Wagamama」や、イタリアンレストラン「Ask Italian」、「Zizzi」、「Carluccio’s」、 パブ「Young’s Pubs」、ハンバーガーショップ「Byron」などで使用されている。更に、ロンドンの社会プロジェクトとしてホームレスの人々によって運営されている移動式コーヒー店「Change Please」でも使用可能だ。

 

※当記事は「Mobile Marketing Magazine」の7/20公開の記事を翻訳・補足したものです。