東南アジア市場への越境EC及びデジタルマーケティングサービスを提供するEC PORT Sdn Bhdは同社が東南アジア市場へ向け提供するEC事業“Japan Premium”の2020年Q2の売上金額は、前期比171%と拡大・成長した。

 

Japan Premiumとは

EC PORTがマレーシア・シンガポール市場を中心とする東南アジアで展開するEC事業”Japan Premium”は日本の高品質なライフスタイルプロダクトを販売するオンラインストアで、美容及び健康に関わるカテゴリを中心に、同社と契約する日本国内企業の取り扱う商品を販売している。また、自社独自サイトに加え、LazadaやShopeeといった現地の主要なオンラインマーケットプレイスにも店舗を構えている。

 

売上急成長に至った背景

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い東南アジアの多くの国は原則として外出が強制的に禁止され、それに伴い小売市場の多くがオンラインへと移行した結果、現地でのEC市場が大きく成長した。市場の成長に伴い、従来提供されていなかった”商品の当日配達”や”定期購入”といったサービスが現地でも徐々に浸透している。また、以前より問題であった渋滞や治安に影響されないオンラインショッピングは新たなライフスタイルとして既に定着しつつあるため、今後も継続して大きな成長が期待できる。

更にEC PORTでは現地市場での需要が高い化粧品や健康食品を主に販売していたが、ロックダウンに伴う”巣ごもり消費”により、バスグッズ・キッチンウェア・生活雑貨のようなカテゴリー製品の販売が大きく成長したのも売上を後押しした要因だろう。

 

EC PORTでは継続したEC需要の拡大と2021年以降の東南アジア諸国のGDPの回復を元に今後も四半期ごとに40-60%程度の成長を見込んでいる。また、今後はより広範囲なカテゴリの商品を取り扱うべく、現地への販売を検討している国内企業を積極的に募集するとのこと。