Syno Japan株式会社は、2020年3月に実施したアジア6カ国消費者(タイ、オーストラリア、シンガポール、台湾、香港、中国)14歳から80歳の男女、各国500人の結果を元に、訪日観光がもたらす越境ECでの購買行動に対する影響を考察し、「With / Afterコロナでさらに注目が集まる越境ECを成功に導く5つのポイント」を公開した。

 

今回のアジア6カ国調査の結果、以下の5つのポイントが浮き彫りになっている。

1. もっとも購入率が高い「食料品・お菓子」を省くと、各国で消費者ニーズが異なる。
2. 帰国後、半数の訪日観光客が日本で購入したものをリピート購入した。
3. リピート購入した多くの消費者が、ECサイトあるいはSNSを通して商品を購入している。
4. 帰国後にリピート購入しなかった理由は各国様々で、消費者が商品の購入を判断するポイントが国によって大きく異なる。
5. 新型コロナウイルスの流行によって、各国の消費者の買い物意識が変わり購買行動に影響したが、国によって大差がある。

 

今回の調査結果から、各国の消費者ニーズだけでなく、新型コロナウイルスの流行によって買い物意識が変わり、購買行動に大きく影響したことがわかる。今後、With/Afterコロナの時代にインバウンド需要のV字回復がした場合、訪日観光客が日本の商品やブランドを知って購入し、帰国後に越境ECでリピート購入したいというニーズも多くなるため、訪日観光客が増えれば増えるほど、市場は伸びていく可能性があるのではないだろうか。