株式会社ジャストシステムが運営する、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp」が、全国の17歳から69歳の男女1,100名を対象に毎月1回実施している『人工知能(AI)&ロボット月次定点調査』の2019年1月度から12月度までの調査データをまとめて分析し直し、その内容を『人工知能(AI)&ロボット月次定点調査 2019年総集編』 として発表した。その一部を紹介する。
2019年12月度調査において、AIの認知状況をみてみると、「『人工知能(AI)』という言葉の意味を知っており、どのような事ができるのかをある程度説明できる」人は39.5%、「『人工知能(AI)』という言葉の意味を知っているが、具体的に何ができるのかは知らない」人は36.7%、「『人工知能(AI)』という言葉は聞いたことがあるが、よくわからない」人は16.4%、その他の(「『人工知能(AI)』という言葉は聞いたことがない」と「よくわからない」)人は7.5%であった。したがって、76.2%もの人がAIという言葉の意味を知っているということである。
同様に2019年12月度調査において、質問した内容などに対してテキストで自動回答してくれる、チャットボットの認知状況をみてみると、「知っている(「利用したことがある」「利用したことはないが、興味がある」「興味はないが、知っている」と答えた人)」人は71.9%、「利用したことがある」人は21.7%であった。
「利用したことがある」人の割合を年代別に見てみると、10代(38.0%)、20代(29.5%)、30代(22.0%)、40代(22.0%)、50代(15.0%)、60代(12.0%)で、10代の約4割に利用経験があった。
今回の調査で、約8割の人がAIの意味を知っており、チャットボットにおいても約7割が認知していたが、実際に利用している人は約2割であるということがわかった。AIに関連するサービスの認知率は上がってきており、今後、実際に体験する機会が増え、普及することが期待される。