ユーザーとの会話を即時に開始できる新機能「icebreakers」(よくある質問)が、API経由で自社プロフィールに追加可能に

 Facebookは、同社プラットフォーム上での企業が顧客とコミュニケーションを円滑にするために、3つのMessenger新機能をリリースした。ビジネスプロフィール用の「icebreakers」機能の追加と、Click to Messenger広告のアップデート、そして、企業からのメッセージに対するユーザーの返信オプションの追加である。

 

一般的な質問用のicebreakers

Facebookは、企業がAPI経由で自社Messengerプロフィールに追加できる「icebreakers(よくある質問)」機能を展開する。この機能は、「本日の営業時間は何時から何時までか」や「店舗はどこにあるのか」というような一般的なFAQを、ユーザーがクリックして自動応答を受け取るオプションを提供するものである。

 

「icebreakersによって、一般的な質問や関心が高い事項が明確に表示されるので、企業がユーザーと会話を始める際のフリクションを減らすことができる」とFacebookの開発者向けブログに掲載されている。

Facebook Messenger用のicebreakers機能

 

Click to Messenger広告のアップデート

すでに複数のFacebookアプリをMessengerプラットフォームに接続している企業は、Click to Messenger広告を使うべきアプリを簡単に選ぶことができるようになる(広告はFacebook、もしくは、Instagramのニュースフィード上に表示されるが、ユーザーがクリックするとMessenger上でチャットを起動する)。

 

ブランドが、Click to Messenger広告につなげるアプリをどのように選択するかについての詳細はまだ明らかにされていない。しかし、本ソリューションの「第1フェーズ」は、すでに利用可能とのこと。新改良フェーズは、今後数週間で発表される見込みだ。

 

ユーザー向けの返信オプション

Facebook Messengerの3つ目の新機能は、ユーザーが、Facebookプラットフォーム上で企業と会話中に活用できるリアクションと返信メッセージだ。この機能によって、ユーザーは、企業からの返信に絵文字でリアクションすることができる。メッセージの返信は、会話がスレッド化されるので、企業はどのユーザーがどのメッセージに返信しているか正確に確認できる。Facebookによると「この返信オプション機能追加により、会話がより明確になり、企業が問い合わせに適切に対応できるようになる」とのこと。

 

なぜ留意すべきか

消費者は、もっとメッセージングプラットフォームから企業に問い合わせたい、と望んでいる。Facebookが最近実施した18〜24歳の11,000人以上を対象とする調査によると、60%が、より多くの企業にメッセージを送りたいと望んでいることがわかった。Facebookが行った今回のアップデートは、企業がユーザーと直接コミュニケーションをとる機会をさらに生み出すだろう。

 

ソーシャルプラットフォームと、ソーシャルの使用パターンは、さらにパーソナライズされたメッセージエクスペリエンスがトレンドとなっている。顧客と1対1のコミュニケーションに熟練しているブランドは、競合他社より有利で、忠実なフォロワーを惹きつけるチャンスが増えるだろう。

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の10/31公開の記事を翻訳・補足したものです。