米Facebookは、子どもが離れた場所にいる家族や友人と安全にビデオチャットやメッセージのやり取りをすることを可能にするiOS向け新アプリ「Messenger Kids」の米国プレビュー版をリリースした。Android版も追ってリリース予定とのこと。

FacebookはMessenger Kidsの開発に着手する前に、何千人もの保護者や、National PTA等の団体、米国の育児専門家の意見を聞き、保護者が必要とするレベルのコントロール下で、子どもが愛する人と繋がることができるメッセージングアプリが必要だと認識したという。

子どもは自分のタブレットやスマートフォン上でMessenger Kidsを使用するが、保護者のFacebookアカウントで管理することが可能だ。保護者が子どものMessenger Kidsアカウントを設定すると、子どもは保護者が承認した相手と1対1、またはグループのビデオチャットを開始できる。ホーム画面上では、保護者が承認した相手と、誰がオンライン中であるかが一目でわかる。保護者はコンタクトリストを完全に管理するので、子どもは保護者が承認していない相手と連絡を取ることはできない。保護者は、自身のFacebookアプリ内のMessenger Kidsコントロールパネル上で、子どものアカウントとコンタクト(子どもがやり取りできる相手)を管理する。

子どもはビデオチャットの他に、保護者が承認した友達や親戚を相手に、写真やビデオ、テキストメッセージを送信することができ、親戚などの成人は通常のMessengerアプリでメッセージを受信する。子どもが使用するのに適切なGIFアニメ、フレーム、ステッカー、マスク、ドローイングツールのライブラリが用意されており、子どもはコンテンツをデコレーションし、自分の個性を表現することも可能だ。

Messenger Kidsを使用するには、まず保護者が子どもの使用するデバイスにアプリをダウンロードし、保護者のFacebookのユーザー名とパスワードを使用し、そのデバイスを認証する必要がある。それによって、子どものFacebookアカウントが作成されることも、子どもが保護者のFacebookアカウントにアクセス可能になるわけでもない。次に、子どものMessenger Kidsアカウントを作成し、保護者のFacebookアプリ内のMessenger Kidのペアレンタルコントロールパネル上で、子どもがやり取りすることを承認する相手をコンタクトリストに追加する。

 

Messenger Kidsには広告は表示されず、アプリ内課金もない。またもちろん子どもの情報が広告に使用されることもない。更に、児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)にも準拠するように設計されている。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の12/4公開の記事を翻訳・補足したものです。