Amazonは、インドのフェスティブシーズンに向けて、家具・装飾品カテゴリを強化。特に、中小ブランドや家具職人の中心地であるラージャスターン州からの家具製品を中心に、16万点以上を追加する。

 

追加商品ラインアップには、アラブ首長国連邦の大手家具で家庭用品販売のHome Centre、インド最大の家具ブランドGodrej Interio、インドのマットレス販売Sleepwellやインドの家具販売UrbanLadderのような主要ブランドも含まれる。さらに、インドのブランドであるマットレス販売のWakefitSleepycatやインテリアのDeckupなどの新ブランドも選択できるようになった。

 

Amazon Indiaの大型家電・家具部門のディレクター、Suchit Subhas氏は、「消費者は、フェスティブシーズンになると、自宅をアップグレードしたいと考えるものだ。今回は家具カテゴリーで最大の品揃えを提供するために、60,000点以上の商品を追加した」と語る。

 

Amazon Indiaは、同社の売上高の65%以上がTier2(人口数百万人単位の中堅都市)の都市からのものであり、家具購入者の25%が手数料無料の分割払いなどのファイナンスサービスを利用していることを強調。また、物流インフラの整備により、より迅速で、破損品がない配送の実現を約束している。

 

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フェスティブシーズンの準備

インドのEC企業Flipkartは最近、家具ショッピングのオフライン・エクスペリエンスを提供するFurniSureをオープンし、家具カテゴリの強化を図っている。Amazonは、まだオフライン分野には進出していないが、2019年のさらに大規模化するであろうフェスティブシーズンを目前に控え、家具カテゴリを次なる戦場に選んだことは興味深い。

 

フェスティブシーズンには、eコマースプラットフォームの売上高はピークとなり、この時期の売上は、年間売上と比較して約60%増加すると予想されている。この時季を目前にし、FlipkartやAmazonなどのeコマースプラットフォームは、新機能と商品を拡充することで、消費者の利便性の向上を目指しているのだ。

 

9月中旬、Amazon Indiaは、大規模なオフィスや施設に、配送商品のピックアップポイントとしてキオスク店舗を設置することを決定している。これは、大量の注文を遅滞なく配送することが目的である。

 

また、報道によると、Amazonは商品販売価格を引き下げるために、カテゴリ全体から選ばれたトップセラーの手数料を引き下げる予定。同社は、デジタル広告ビジネスにも参入しており、マーケットを拡大するために7月から「クリックアウト」キャンペーンを展開している。

 

さらに、Tier 2およびTier 3(人口50万人から100万人の都市)の都市へのサービスを展開し、ヒンディー語のローカライゼーションも開始。ヒンディー語を使う消費者の、注文後のエクスペリエンスをシームレスにするため、Amazonサイト上でのヒンディー語のインターフェースを用いた顧客サービスも始めているのだ。

 

Amazonのインドでの季節限定セール「Great Indian Festival」は、同社の年間収益に大きな影響力を持つ。そして今回は、より多くの消費者を引き付けるべく全力を尽くそうとしている。開催日程はまだ発表されていないが、9月末に開催を予定しているとのこと。

 

※当記事はインドメディア「Inc42」の9/16公開の記事を翻訳・補足したものです。