世界175ヵ国で80万以上のアクティブストアが運営されているマルチチャネルコマースプラットフォームを運営するShopify Inc. の日本法人Shopify Japan 株式会社は、世界と比較した場合の日本人の購買傾向をまとめたデータを発表した。

 

日本の購買傾向の特徴としては、世界の中で最もリピート率が高く、リピーターとして同じサイトから商品を購入する傾向がある。また、アメリカの消費者は1回のネットショッピングでほかの国よりも倍以上の平均6アイテム購入するのに対し、日本人は1回で平均2アイテムしか購入しないとのこと。

また、日本の消費者は購入決定までに平均27.6分かかり、1回あたりの平均出費は約15,308円($141.72)で世界で一番多くなっている。

 

時期による購買の変化としては、日本国内で年間最もネットショップの売上が上がる時期は11月で、Shopifyのマーチャントは海外にもビジネス展開している為、ブラックフライデー・サイバーマンデー、独身の日、クリスマスなどのホリデーシーズン前の年末商戦とも関連していると考えられる。11月以外にも「バレンタインデー」の週、次いで「ホワイトデー」「ゴールデンウイーク」も売上が大きく上がる時期になっており、「ゴールデンウィーク」の売上は2017年と2018年を比較すると2.5倍も成長している。

年末商戦前やバレンタイン、ゴールデンウィークが高いことが分かったが、1日の中で見ると、日本のオンラインストアの閲覧および購入時間のピークは22時となっている。しかし、北米は17時がピークであり、このピークの違いは、日本人は遅くまで働く文化によるもの、そして北米は9時-17時で働く文化があり、帰宅前に買い物をする傾向があるからだ。

 

また、ネットショップの利用手段としては、日本人は携帯電話を使用する率が60%以上と最も高く、次いで、パソコン、そしてタブレットの順の割合となっている。

 

最後に日本国内で購入商品が多いものをみていくと、1位は「シャツ&トップス」で、アパレルの中でも、このカテゴリーに人気が集中している。続いて、2位「本」3位「携帯ケース」4位「紅茶&フレーバーティー」という結果になった。

 

今回の購買データから日本人は、①1回で購入する数は少ないが、単価が高いものを選ぶ、②年末商戦前の時期、日本独特の文化であるバレンタインデー、大型連休に売り上げが伸びる、③閲覧や購入時間のピークは仕事から帰って、家でまったりしている22時ごろに集中していることがわかった。