流通プラットフォーム「はぴロジ」を運営する株式会社ブレインウェーブは、「顧客企業がもっと自由に物流をコントロールできるように」をテーマに、2019年6月1日に、「はぴロジ」のコアシステムである「ASIMS(読み:アシムス)」の新バージョンをリリースする。

 

今回リリースされるアプリ「はぴロジASIMS」とは、全国のEC店舗と約40拠点の倉庫をシームレスにつなぐプラットフォームのコアである出荷自動制御システムだ。今までは、はぴロジの物流アウトソーシングを利用する顧客企業のみでしか使えなかった。しかし、今回Webサービスとして使用出来るようになり、加えて月額無料プランも開始した。

 

新「ASIMS」は3つのコンセプトに重きを置いている。

1つ目はショップデータの自動取得や、出荷業務の自動処理など物流に関する「自動化」を強力に推進すること。2つ目は荷主ごとに作業が異なり、複雑なECの出荷業務を、自由にカスタマイズし作業設計できる「柔軟さ」をもつこと。3つ目はクラウドシステムとして、定期的にアップデートが行われ、より便利なシステムへ「進化」し続けていくこと。

 

これらのコンセプトは新システムに5つの特徴をもたらしている。

1.コストパフォーマンスに優れている

API接続によるショップデータの自動取得や、FBAマルチチャンネルサービスへのAPI接続を備える本格的な自動出荷システムが無料プランでは月額0円から利用できる。但しプラン毎に使用できる機能が異なるため、詳細は「はぴロジASIMSのご紹介ページ」を確認。

 

2.ユーザー側で柔軟なカスタマイズ・マッピングが可能に

①高度なマッピング(変換)

ECの出荷業務の難所、データマッピングを画面上で実現。データ分割や結合、四則演算等にも対応し、プログラミングなしでデータを自動変換。

②柔軟な設定

パソコン操作が苦手でも設定できるテンプレートを用意。時間・コストを大幅に圧縮し、スピーディーな稼働が可能。

③分散在庫・分散出荷

送料削減や災害対策にも効果のある複数拠点からの出荷制御が設定できる。

 

3. 強力な自動化・省力化機能が多彩

①他システムとの出荷データ連携を自動化

システム間でデータ通信を行うためのインターフェース接続仕様・機能(API)により、EC サイトや受注管理システムとのデータのやり取りを自動化。出荷業務を劇的に効率化します。(API 対応先は順次拡充予定)

②同梱制御を強力に自動化『フィルターアクション』

データの自動読み飛ばしやアラートなど、作業要件に応じて柔軟に制御可能。

③日々の業務に便利なメッセージ機能

荷主とやり取りができるメッセージ機能を搭載。電話の対応よりも柔軟で、LINE 等と比べてセキュリティリスクを最小にすることができる。

 

4.FBAマルチチャンネルサービスへAPI接続

amazonが提供する物流サービスにてamazon以外の販売経路での出荷も行うサービスにAPI接続を実現。API対応カートとの組み合わせで365日、自動出荷が行えるように対応。

 

5.どんなWMSへも接続が可能

倉庫内の入出荷における在庫管理や納品書等の帳票作成を行うシステム(WMS)において、自社だけでなく、他社のWMS製品や自社開発のWMSなど多数の接続が出来る。データレイアウトの自動変換が可能なマッピング機能を使えば様々なシステムへ接続が可能だ。

 

今回の新システムを利用することで、低価格で、より柔軟な対応が可能になる。また、はぴロジとしては分散出荷を活用することで、高騰する送料コストの低減に大きく活用できるとのこと。今後もはぴロジはAPI機能やタイマー処理による業務の自動化を積極的に進めていくという。今後のシステム機能改善も注目していきたい。