ネスレ日本株式会社佐川急便株式会社は、共同で新たな宅配サービス「MACHI ECO便」を10月1日(月)より開始することを明らかにした。定期便を対象に、地域住民が商品のストックポイントの役割を担い、商品受渡・配送を行うサービスだ。

 

地域の人々の協力で成り立つ配達サービス

「MACHI ECO便」は、各地域の人々の協力によって成り立つ、定期便を対象としたサービスだ。地域の協力者は、「ECO HUB(エコハブ)」と呼ばれるストックポイントの役割を担い、店舗または自宅においてサービス利用者への商品受け渡しや、近隣への配達を行う。協力者には報酬として手数料が還元される。また、サービス利用者は、「近所のECO HUBに商品を取りに行く」もしくは「近所のECO HUBから商品を届けてもらう」のいずれかを選択することができ、「商品を取りに行く」場合は商品代金から5%割引を受けることができる。

サービス利用には、専用のウェブサイトで対象商品を組み合わせて自分だけの定期便をつくる必要がある。お届け方法として希望のECO HUBを選択することができ、近所のECO HUBを専用のウェブサイトで検索可能だ。

さらに、ECO HUBの情報も公開されており、商品保管者の名前、住所、受け取り場所のタイプ(ショップ、自宅、など)、対応可能な商品受け渡し方法、受取方法などを確認することができる。自分のニーズに合った配達方法や場所を選択することが可能だ。

 

ECO HUBでラストワンマイルの配送荷物をまとめる

ECO HUBまでの倉庫業務から配送業務の管理、及び実務は佐川急便が行う。ラストワンマイルの配送荷物をできるだけ一つにまとめてECO HUBに配送することで、再配達問題だけでなくCO2排出量の削減に繋がることが期待される。

ECO HUBからの最終お届けは原則、徒歩または自転車で行われ、ダンボールは使用しない。また、ECO HUBまで荷物を取りに行く利用者には、オリジナルのエコバックを提供する。

なお、サービス開始時には東京6区(港区/品川区/千代田区/中央区/新宿区/渋谷区)、大阪4区(北区/中央区/福島区/雌花区)を対象とし、東京都内には専用の宅配ロッカーの設置も行う予定だ。

 

 

今後、ネスレ日本の商品に加えて、ファンケル、ルピシアの商品なども順次対象としていく予定で、2025年までに100万人利用を目指すという。配送におけるラストワンマイルを地域住民に託す、ECO HUBは、ダンボールゴミが出ないだけでなく、地域住民どうしの交流に繋がるサービスだ。