クルーズグループ2019年3月期第3四半期決算を発表。売上高238億200万円(前年同期比23.9%増)、営業損失1億900万円(前年同期は営業利益7億7,680万円)であった。

SHOPLIST事業の売上高は198億1,545万円(前年同期比20.9%増)、セグメント利益は2億826万円(前年同期比75.8%減)であった。クルーズグループ代表の小渕氏は、「SHOPLIST単体で見た時に思った以上の赤字が出てしまった」といい、新倉庫の稼働など4つの原因を挙げている。一つ目に新倉庫が稼働したことによるコスト増を挙げ、物流費の対売上比率が1Q・2Qは14%前後だったのに対し3Qは16.4%と、移転途中のために新倉庫のマテハンが稼働できていないことによる一時的な対応コストも響いているという。また、新倉庫の稼働に伴った商品の移動がスムーズにいかなかったことで商品出荷までのリードタイムが発生し購入率に影響を与えたという。さらに、3つ目に構造的に売り上げが伸ばせないタイミングでも昨年同等以上のプロモーション比率の広告を打ったことを挙げ、4つ目として購入率を元に戻すために送料無料施策を必要以上にうってしまったことによる負担増加が利益を圧迫してしまったと説明する。

小渕氏のいう2つ目、3つ目の原因に関しては誤算であったものの、一次的な要因であると説明。施策のオーバーに関しても4Qを見据えた見直しを進めており、来期以降は平準に戻る見込みだ。

 

今回クルーズはグループ連携の営業利益マイナスは予定通りであったとし、SHOPLISTが掲げる「年間ユニーク購入者数500万人」「1人当たり年間購入金額20,000円」という目標達成のための倉庫キャパシティの拡大や様々な施策のトライアルといった投資の結果であるという。今後はオーバーであった施策に関して見直しながら、M&Aといった新規事業への投資を積極的に進めていくという。