中国大手EC&小売インフラカンパニー京東集団は2019年1月8日~11日に開催されるCES2019(Comsumer Ekectronics Show)への初出店に先立ち、中国長沙市、フホフト市に無人配送を強化する「スマート配送ステーション」を設置した。

今回オープンした2つのスマート配送ステーションは、ラストワンマイルに貢献する自動物流機能を持った配送拠点だ。配送ロボットは最大30個まで荷物を積み込むことができ、半径5キロ以内を自動配送。最短配送ルートを自動で計算し、走行中は障害物を避け、信号を認識することができる。さらに、受取り時には、配送ロボットに搭載されている顔認証システムにより、利用者は簡単に正確な荷物の受け取りをすることができる。なお、両配送がフル稼働した場合、1日2000個の荷物を配送できる見込みだ。

 

なお、今回京東が初出店するCES2019は、ラスベガスで開催されている世界最大級の家電見本市だ。同社のブースでは、ドローンによる商品や医療用品の中国郊外への配達、世界初の全自動配送センター、地下都市物流がもたらす便利なショッピング体験と都市機能の抜本的原価、車や家からスマートデバイスで遠隔操作ができる京東のIoT技術の開発、VRでドローン飛行体験、ARでのバーチャル試着体験、倉庫スタッフの重量物運搬による負担を軽減するパワードスーツといった最先端技術が展示されている。

 

物流分野における自動化を急速に進めている京東。配送ロボットは配送者不足のなかでも滞りない配送を実現するものであり、土地、社会的状況の違いはあれども、そのシステムは日本よりもはるかに進んだものだといえよう。