スウェーデンのオンラインファッション小売業者Chiquelleは、ノルウェーの顧客に対し無関税での商品配送を開始予定。既にノルウェーでも販売を開始していたChiquelleだが、今までは通関手数料をノルウェーの顧客に対して課していた。

EU加盟国のスウェーデンに対し、ノルウェーは非加盟であるため、通常ノルウェーの消費者が他のEU加盟国からオンラインで製品を購入する場合、運送業者が請求する通関手数料を支払わなければならない。

現在Chiquelleは、ノルウェーでの事業を拡大すべく、ノルウェーの顧客に無関税で商品を配達できるように積極的に投資している。「我々は数年前から、ノルウェーの言語に対応し、適した支払いオプションを提供する専用のウェブサイトを構築し、同国での販売を開始した。以降、独自のマーケットアプローチで他社より一歩先を行っており、すでにノルウェー市場での経験を持っている」と、Chiquelle のCEOであるPouya Boland氏は語る。

 

物流会社Bringとの提携で、無税関での配送を実現

北欧諸国を中心にサービスを提供する物流会社Bringとの新たな提携により、Chiquelleはノルウェーへ無関税で商品を配送することが可能になった。このことはノルウェーで事業を行う上で「絶対に実現しなければならないこと」と言う同社。ここ数年の間、オンライン小売業者は、Chiquelleのファスト・ファッション・アプローチの中にノルウェー市場の成長を興味深く見てきた。

 

「ノルウェーはファストファッションプレーヤーを求めている」

Chiquelleによると、スカンジナビア諸国には多くのローカルのファッションブランドが存在しないため、ノルウェーの電子商取引市場は「最新トレンドを毎週発信するファストファッションプレーヤーを求めている」とのこと。「今回のノルウェーへ無関税での配送は、ノルウェーに住むChiquelleの顧客やファン、そしてソーシャルメディアのフォロワーからの要望と高い需要から実現した」とBoland氏は説明している。「ようやく、あと数週間以内に迅速な納期でノルウェーに出荷する準備が整った。私たちは今、サービス開始に向けた最終調整と準備を行なっている最中である」。

Chiquelleは、ヨーロッパの複数国で積極的に事業展開をしているが、その中でもノルウェーは、Chiquelleにとって重要な市場であることには間違いない。

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の11/20公開の記事を翻訳・補足したものです。