ドイツに拠点を置くディスカウントストアチェーンAldiは、ロンドン市内における郵便番号2万件の範囲にわたり、食料品の2時間宅配サービスを開始した。オンラインで注文した食料品の自宅への宅配サービスは、ドイツの食料品ディスカウント企業としては初の試みである。

 

これはAldiが全て単独で行うのではなく、大手小売りM&Sや高級スーパーWaitrose、世界的流通大手Tesco、グロサリーストアチェーンWhole Foodsなどのフルフィルメントサービスをすでに手掛けているスタートアップ企業Home Run社との提携により実現。Home Run社はビジネス特化型SNS「LinkedIn」にて、「我々がAldiをオンライン食料品配達ブランドにします!新鮮で旬な英国の食材をお楽しみください。ご存知のように、Aldiは驚くほどの低価格の商品を1時間程度の短時間でお届けします!」と投稿している。

 

決して安価ではないオンライン食料品注文

Aldiは低価格でよく知られているかもしれないが、そのオンライン食料品サービスに関して言えば、決して安いものではない。顧客は、1回の宅配につき6.8ユーロの手数料と、すべての表示価格の10〜20%をプラスして支払う必要がある。たとえば、英国のAldiストアで食料品を購入し30ユーロを支払う場合、同じ内容でオンラインでは約43ユーロになるということだ。しかし、他社の「Tesco」の場合、注文が45ユーロ以下の場合は最大12.4ユーロを請求するため、Aldiの配達手数は決して高額というわけではない。
オンラインでAldiの食料品を注文するには、Home Runアプリ、またはウェブサイトを利用。他の多くのスーパーマーケットとは対照的に、Aldiはオンライン利用が一定額を超えても、配送額が無料になるというサービスは取り入れていない。

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の10/25公開の記事を翻訳・補足したものです。