中国市場を牽引するECサイト京東商城(ジンドンしょうじょう)(JD.com)を運営する京東集団は、2018年9月、京東の有料会員プログラム「京東PLUS」の有料会員(香港・マカオ・台湾地区を除く中国大陸内)が1,000万人を突破したことを明らかにした。

 

若くて成長意識の高い“高学歴”な顧客層をもつ京東PLUS

京東PLUSは有料会員プログラムだ。会員費は年間198元(約3,200円)で、会員は「ポイント10倍バック」や「年間360元(約5,800円)の配送料減額」、「毎月100元(約1,620円)の割引チケット」等、計10種のメリットを享受することができる。

 

会員数は2016年1月に開始して以来、年間700%を超える成長率で拡大しており、8割近い継続率を維持するなど多大な支持を得ている。また、同社が2017年10月に実施した調査では、7割以上の会員が「中身が充実している」「コスパが良い」という点から契約を決めていることが明らかになっている。

さらに、会員データによると約6割(65%)が35歳以下で、約6割(60%)が大都市圏に居住し、約9割(89%)が高学歴出身だということが分かっている。このようなデータから、消費能力・成長意欲・忠誠心の高い「京東流・三高」と言われる京東独自の顧客層が浮かび上がる。

 

今回、中国大陸内のみで会員数1,000万人を突破した京東PLUS。京東集団 副総裁の韓瑞氏は「京東PLUSはインターネットとオンライン・オフラインを行き来する一つの身分(アイデンティティ)になっていくでしょう。」とコメントし、顧客層の特徴をふまえ顧客自身も京東プラットフォームの価値創造に積極的に参加し、それが京東ビジネスの発展促進に繋がると期待を示した。