ドイツではオンラインで家具を購入する消費者の数が増え続けている。そのシェアは、今やおよそ14%に到達。実店舗でなくオンラインで家具を購入する傾向にあるのは、そのほとんどが単身者世帯の30歳未満の消費者だという。

 

これは、ドイツ家具工業会VDMの業務執行取締役Jan Kurth氏の報告によるもの。Kurth氏は年次経済記者会見で、家具オンライン販売業界に関する最新の数値を公表した。家具業界は今年度前半はわずか1%の成長率だったが、それでも昨年度後半の売り上げ減少を考えるとこれは喜ばしい展開である。

 

オンラインで家具をブラウジングし、購入するドイツ人消費者が急増

VDMによると、ドイツの消費者は、家具をオンラインで購入することにますます慣れ親しんできているという。このことは、消費者が家具を購入する際にどこから情報を入手しているかという調査結果によっても明らかだ。最も主要な情報源は、依然として家具業界企業からの情報提供であり(68%)、続いて家具販売店からのチラシが54%。しかし、全回答者の半数近く(48%)が、インターネットで、情報やインスピレーションを得ていると回答。若いターゲット層(40歳以下)では、77%が情報収集にインターネットを使用している。

 

過去5年間に大型家具を購入した顧客の4分の3は、実店舗で購入。また、およそ10%は実店舗を持たないオンライン小売店で、4%は実店舗を持つ家具販売業者のオンラインストアを通じて購入している。つまり、これはドイツの家具業界において、eコマースのシェアが今や14%であることを示している。

 

多くの可能性を秘めるオンライン家具業界

家具のオンラインショッピングには、高いポテンシャルがあることは確実である。家具業界は、この魅力的なコンセプトの提示やターゲット層に見合った適切な情報を提供し、このチャンスを大いに利用すべきなのだ。

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News Europe」の8/28公開の記事を翻訳・補足したものです。