株式会社ネットプロテクションズは、リスク保証型のスマホ後払い決済「AFTEE」を2018年8月22日より台湾にて提供開始した。キャッシュレス化への動きが活発化している台湾で、後払い決済を希望するユーザーのニーズを満たしつつ、SMS認証のみで利用できる決済サービスの提供だ。

 

商品と引き換えに支払う現金決済の比率が高い台湾

近年日系企業の進出が盛んな台湾だが、その決済事情はというと、オンライン決済への不安からクレジットカードの利用率は日本や先進国と比べて低く、現金決済の比率が高いのが現状だ。とはいえ、2017年9月には台湾財務省主導のモバイル決済「Taiwan Pay」がスタートするなど、国全体でキャッシュレス化の機運が高まっている。

 

atoneのノウハウを生かしたAFTEEで台湾におけるキャッシュレス化の促進をねらう

今回提供開始されるAFTEEは後払い決済サービス「NP後払い」「atone」の提供から得られたノウハウを活用したサービスだ。未回収リスク保証型の後払い決済でありながら、クレジットカードや事前の会員登録は不要で、SMS認証のみで誰でも無料で利用することができる。

支払いに関しては、商品発送後、SMSで請求の案内が届き14日以内にコンビニやATMで支払う仕組みだ。

また、アプリをインストールすると利用状況の確認ができ、30日以内であればアプリ上で複数の注文をまとめて支払うことが可能だ。利用上限金額は1万元だが、利用実績などに応じて最大2万元まで利用可能とのこと。

導入企業にかかるサービス料金は初期費用無料で決済手薄量2.9%+10元~だ。既にCROSスマイルツールズLaunchCartといったECプラットフォームやアジアンブリッジ株式会社などといったEC販売支援会社との連携が複数決定している。まずは日系EC事業者へのサービス導入から展開を開始し、2018年10月以降は現地のEC事業者への展開も視野に入れる。