総務省統計局は、家計消費状況調査(2018年4月分)の支出関連項目を公開。二人以上の世帯におけるネットショッピング支出状況は前年同月比22.2%増の11,688円、ネットショッピング利用1世帯当たりの支出額も前年同月比6.5%増の31,003円であった。

ネットショッピングの利用世帯の割合の推移をみると、2016年から約5%前後で年々増加していることが分かる。

また、ネットショッピングの支出状況の増減率に寄与した主な項目として、旅行関係費(前年同月比41.2%)、衣類・履物(前年同月比26.1%)、保険(前年同月比28.6%)、自動車等関係用品(前年同月比56.8%)が挙げられた。

とりわけ旅行関係費の寄与率は9.7%と、その他の項目(1~2%程度)よりも大きく影響していることがわかる。

 

経済産業省が4月に公開した電子商取引実態調査によると旅行関連のEC取引は約3.4兆円にまで拡大しており、サービス分野でBtoC-ECとして最も市場規模が大きい。インターネット専業の旅行代理店のみならず、大手旅行代理店もネット予約に対応している他、Airbnbのように民泊事業の広がりからも市場全体がますます拡大すると考えられる。