2018年、中国では初めて成人の”モバイル端末使用時間”が”テレビの視聴時間”を上回るだろう。
デジタルマーケティング調査会社eMarketerの記事によると、中国の成人は2018年に毎日平均2時間39分モバイル端末を使用(前年比11.1%増)。これは1日のメディアに接する時間の41.6%を占めるという。一方で、彼らの1日の平均テレビ視聴時間は2時間32分(前年比2%減)で、1日のメディアに接する時間の39.8%に当たる。
モバイル端末使用時間増加の主な理由は「動画」であり、2018年における彼らの1日の動画視聴時間は58分(前年比26%増)。全デジタル時間の25%以上を費やしていると言う。この数字は2020年までに、33%近くにまで増加するとの予測だ。
eMarketerの予測責任者Shelleen Shum氏は「eMarketerの予測では、中国ではテレビ視聴時間の減少が加速し、特に2線、3線都市(中国における都市ランク)でさらに低下することを示している」と語った。
「より様々な種類のコンテンツ視聴や、オンデマンド視聴ができるプラットフォームのデジタル動画を利用する視聴者が増えている。また、より速いネットワークとスマートフォンの普及により、視聴者は日々の活動の合間に動画の視聴や投稿をすることができるようになった」と同氏。
「昨年は、ドラマのような長いコンテンツ以外にも、専門家やユーザーによる短い動画が爆発的な成長を遂げた」。
「XiguaやKuaishouのような短い動画アプリは、コンテンツの商業化支援のために過去1年間で多額の投資を受けている。電子商取引やニュースアグリゲーターアプリ(ウェブ上のあらゆるニュースを収集するニュース自動要約アプリ)では、ユーザー間のエンゲージメントを向上する手段として、短い動画コンテンツが使用されているようだ」と続けた。
※当記事は英国メディア「Mobile Marketing」の4/20公開の記事を翻訳・補足したものです。