YouTubeはオンライン動画プラットフォームの開拓者だが、近年、新しい動画プラットフォームからの様々なチャレンジを受けている。Facebook、Snapchatの動画コンテンツのデイリーの再生数は10億を超えている。また、TwitterとInstagramもビデオ、生放送プラットフォームに力を入れている。
しかし実際には、YouTubeは昨今の「生放送」サービスが流行する前に、すでに同種のサービスをPCユーザー向けに提供していた。しかし、モバイル端末への適応は遅れていた。昨年から、YouTubeは新しいモバイル生放送機能の提供を開始。Facebook Liveと同じく、一部のユーザーに機能の公開を制限していた。現在、徐々に利用できるユーザーは、増えてきているが、クオリティーを確保するために、ファン数が10,000以上のユーザーに限定している。
また、YouTubeはSuper Chatの提供も開始。ユーザーは生放送内のコメントを記載するエリアである“Chat”の位置を購入することが可能。購入されたコメントは色をつけてChatのトップ位置で5時間も固定表示することができる。このようなサービスは今後、より多くのユーザーに公開する予定だ。
Andreessen Horowitzの調査によると、中国では2016年6月、およそ46%のユーザーは少なくとも1つの生放送アプリを利用している。2015年、中国のモバイル生放送プラットフォームの市場規模は18億ドル、2020年は159億ドル(およそ1.89兆円)まで拡大する見込み。アメリカなどの中国以外の国で、これと同じレベルでの成長を収めることができるか分からないが、このようなサービスは YouTube の既存ユーザーを確保することに役立つだろう。YouTubeはGoogle検索と連携しているため、影響力はFacebookやTwitterなどでもなかなか及ばないと予測されている。オンライン動画の主力として、生放送機能は無視できないほど今後、拡大していくだろう。
※当記事は中国メディア「Ebrun」の2/22公開の記事を翻訳・補足したものです。