楽天株式会社は、新たなテクノロジーを創出するための研究機関「楽天技術研究所」の新規海外拠点として、2018年4月1日付で、楽天グループのアメリカ本社所在地であるサンマテオに「楽天技術研究所 San Mateo」を開設した。

楽天技術研究所」は、これまで、東京、パリ、ボストン、シンガポールに研究拠点を開設してきた。今回新設する「楽天技術研究所 San Mateo」は、主にAI(人工知能)の新たな研究領域となる、絵画や小説、音楽や映画、記事の作成などの分野へのAI技術の活用を総称した“Creative AI”の研究を進める。

「楽天技術研究所 San Mateo」では、以下の3つの研究開発を通じて、先進技術を使った革新的なサービスにつながる研究を推進する。

1つ目は、米国の市場のマーケティング分析に対し、物事を分けるための軸をAI自身で見つけることができる技術(深層学習) の実践的な研究。2つ目は、商品情報理解、顧客の商品評価の理解をより一層促進する、人間が日常的に使っている言語をコンピュータに処理させる技術(自然言語処理)の研究。3つ目はインターネットで物を売買すること(Eコマース)に着目し、消費者一人ひとりにマッチする広告を自動的に切り替える(広告クリエイティブ)、商品情報やマーケティングコンテンツの自動切り替えの研究。これらの技術を通じて革新的なサービスにつながる研究を推進する。

今回新設した「楽天技術研究所 San Mateo」は、アメリカ西海岸の大学やインターネット関連技術の研究が盛んなシリコンバレーの各企業との連携の拠点となるとともに、AIを活用して一人ひとりのユーザーに合ったサービス提供を目指す研究拠点となる。