スウェーデンのストックホルム市が、同市の通信機器メーカーのEricssonや、他の現地企業や団体(NobinaSJStockholm CityKlövernKTHUrban ICT Arenaなど)と共同で、自動運転バスの6ヵ月間の試験運転を開始した。

プロジェクトの目的は、自動運転バスを公道においてより長い期間、実際の交通条件下でテストするということだ。

 

そのテスト環境には、様々な気象条件を含むのはもちろん、遠隔操作や人々の反応なども含まれる。Ericssonは、市の交通機関を繋ぐプラットフォームのConnected Urban Transport(CUT)を提供しており、自動運転バスの監視も行う。また、自動運転バスの5G(ネットワーク)への接続テストは、試験期間の次の段階に予定されている。

 

CUTは、ネットワークで繋がる何千もの信号機や、警報、バス停など、道路にあるインフラのデータを瞬時に収集。一つの中央運用システムによって、これらの繋がったリソースで発生した集計データは、安全かつ確実に市内の交通事業者や地方自治体に共有されるとのこと。

 

試験では自動運転バス一台につき一人の運転手が乗車。乗客は11人まで乗車でき、運賃は無料だ。尚、このバスは「Drive Sweden計画」の一部。2015年に開始したこの「Drive Sweden」とは、スウェーデン政府による戦略的なイノベーション計画であり、道路の安全性、インフラの適合、交通関連の法律などについての問題に対処するもので、社会のあらゆる分野からパートナーを集めている。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の1/26公開の記事を翻訳・補足したものです。