男性をターゲットにした、花や植物のオンライン販売は将来性を秘めている。現在ヨーロッパにおいて、花・植物のEC市場シェア率はドイツでは3%、イギリスでは14%であるが、2027年までに30%まで伸びるとオランダの金融機関であるラボバンクは予測している。

 

これはオランダだけでなくヨーロッパ全体での、植物・園芸事業に関するレポートで指摘されており、ラボバンクはオランダの植物・園芸事業のオンライン化について比較的楽観的な予測をしているようだ。ヨーロッパの消費者の購買力が改善されつつあり、花や植物への支出は年率2%程度継続的に成長する見込みとのこと。

 

多くのミレニアル世代はオンラインで花を購入

ラボバンクは、消費者の動向は今後、より一層予測しにくくなっているという。消費者の購買心理は、良いものを低価格で購入したいと考えている一方で、特別なものは価格に関係なく購入したいというトレンドも顕著になってきている。さらに花や植物の市場は近年急激に変化しており、多くのミレニアム世代の若者はオンラインで花・植物を購入するようになってきている。

2010年にオランダでは、39歳以下の購入者が32%を占めていたが、最新の2016年の調査では、その割合は60%にまで達していることが分かっている。

 

2017年までに花・植物の30%はECで購入されるようになる

ラボバンクによると、これからEC市場は大きく伸びることが予測されており、ヨーロッパでの花・植物をオンラインで購入する消費者は現在は3~14%であるが、2027年までに30%になると述べている。

またラボバンクは、消費者の全体的な購買力が増えてくると、嗜好品の要素の強い花や植物への消費額も増えると予測している。その結果2027年までに、花や植物の世界的な消費額は50%、ヨーロッパでの消費額もおよそ20%上昇するとみられている。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News Europe」の9/25公開の記事を翻訳・補足したものです。