AmazonはAndroidのAmazonショッピングアプリに、人工知能を搭載したバーチャルアシスタント、Alexaを実装する準備を進めている。すでに今年3月にはiOSアプリにAlexaの搭載を開始していた。高度な音声認識技術を持ったAlexaはアメリカで人気が高く、Amazonはますます活用を進めていきそうだ。
AlexaはAmazonが開発したバーチャルアシスタント
AlexaはAmazonが開発した、人工知能を活用したバーチャルアシスタント。元々はAmazon EchoやAmazon Echo dotといったスピーカー型端末に搭載するために開発されたもの。その人気から、Amazon Fire TV、iOS Amazonショッピングアプリなどにも続々と導入されていた。
Alexaを使えば、商品の検索、購入、お問い合わせなど、Amazonでの買い物が音声認識だけで簡単に完了できる。また、ニュース、交通情報、気象情報などのチェックや、音声電話、メッセージ通信、音楽再生、ポッドキャストのストリーミングなど、生活に役立つ様々な機能が満載だ。
▲Alexaを活用した主な機能
<参考>
【米国】Amazon、Alexa初のカメラ搭載製品「Echo Look」を発表
Alexaは新たにAndroidのAmazonショッピングアプリに搭載か
人工知能を活用したバーチャル音声アシスタントであるAlexaは、AndroidのAmazonショッピングアプリにも搭載されることが明らかとなった。あるユーザーがAlexaのテスト運用がアンドロイドアプリで行われていたことを発見したことによるもの。後にAmazonの担当者からも、近日中にAlexaがAndroidアプリに正式に導入されることが明かされた。
AlexaがAmazonのAndroidアプリに正式に導入されると、ユーザーはオンラインショッピングを音声認識のみで簡単に行えるようになるだけではなく、EchoやiOS版と同じように、ニュースをチェックしたり音楽を再生したりすることが可能となる。
AmazonはスマートフォンアプリへのAlexa搭載によって、ターゲット拡大を図る
AlexaをiPhoneやAndroidなどのスマートフォンアプリに導入することができれば、AmazonはEcho Deviceのユーザーよりも、さらに多くのユーザーに対してAlexaを提供することができる。Amazonにおける商品の購入をより簡単にできるAlexaをリリースすることで、購買意欲をかきたてる狙いだ。
Alexaは日本語には未対応
現時点で、Amazonのバーチャルアシスタント「Alexa」の対応言語は英語とドイツ語のみで、日本語には対応していない。
高い音声認識性能と、Amazon商品の購入だけにとどまらない幅広い機能を兼ね備えたAlexa。既にiOSアプリには導入が開始されているが、Androidアプリへの導入によって更にユーザーを増やすことができるだろう。
※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の7/21公開の記事を翻訳・補足したものです。