2016年10月に中国の自転車ライドシェアサービスを提供しているMobikeは2017年からシンガポールに進出することを表明した。2017年1月同じく自転車ライドシェアサービスBluegogoもシンガポールに進出する予定だ。なぜ中国のIT企業はシンガポール市場を狙っているのか。
We Are Socialの2017年1月25日のレポートによると、シンガポールの人口は574万人、インターネットユーザは471万人に達し、ネットの浸透率は82%にも達する、超ネット先進国だ。モバイル端末上のユーザーは844万人にものぼり、一人当たり平均で1.47個モバイル端末を持っている計算になる。またモバイルでのアクティブなソーシャルメディアユーザーは400万人、浸透率は70%となっている。
増減率で見てみよう。インターネット上のアクティブユーザーは前年比1%増、ソーシャルメディアのアクティブユーザーは前年比22%増、モバイルユーザ数は3%増、モバイルでのアクティブなソーシャルメディアユーザーは前年比21%増となっている。
さらに、ECサイトでショッピングを行っているユーザーは全体の51%となっており、2016年のシンガポールのEC市場の市場規模は30億ドル(約3,450億円)、ユーザーは平均で年間に1,022ドル(約11.7万円)を消費している。
また、ある母集団に対するアンケートによると、商品を購入する目的でオンラインを利用する人はおよそ74%を占め、実際にECサイトに訪問する人は71%、ECサイトで購買する人は60%、そのうちPC端末で購買する割合は49%を占め、モバイル端末で購買するのは40%を占めている。
中国のインターネット関連会社にとって、シンガポール市場は物理的にも距離が近く、オンラインでのショッピングが浸透しており、市場環境もしっかりとしているため、進出の対象として挙がってきやすいようだ。
※当記事は中国メディア「電商報」の2/15公開の記事を翻訳・補足したものです。