11月1日、中国最大のインターネットショッピング・モールTmallの 現金分配キャンペーン“狂歓城”が今年もスタートした。今年で6回目を迎える同キャンペーンとなる。実施期間はW11前の一週間(2016年11月1日00:00:00~11月7日23:59:59)である。この“狂歓城”は北京の地図のように環状になっている。出展企業の広告費用は、掲載位置によって異なる。中心部“一環”は700万元(1億1千万円)、“二環”は350万元(5千万円)、“三環”は260万元(4千万円)。ユーザーは“狂歓城”に入ったら、各場所に掲載されている企業のキャンペーンを巡回・閲覧する形となっている。今回、Tmall(天猫)の “狂歓城”に出展するブランドの中で、中心部(一環)に掲載される企業は中国家電メーカー美的グループ、ハイアールグループ、オランダ電気製品メーカーPHILIPS、デンマークアパレル会社JACKJONES、アメリカ一般消費財メーカーP&G、スペインのアパレルメーカZARA、デンマークアパレル会社ONLYなどの全16社。

“二環”に出展しているのはアメリカ最大アパレル会社GAP、ドイツ複合企業SIEMENS、中国総合家電メーカー小米科技、アメリカ化粧品ブランドクリニークラボラトリーズ

“三環”に出展している企業数はこの中では一番多く、韓国総合家電メーカーLG中国移動、韓国化粧品ブランドHanhooなどとなっている。

今年の“狂歓城”では総額1.7億元(約15億円)の現金をユーザーに分配する予定。各企業から一定人数分の現金、つまり“紅包(ホンパオ)”を早いもの順や抽選でユーザーに配る。“紅包”のうち、一部は、当てた“紅包”が他の知り合いとシェアした上で、知り合いがクリックしてもらわないと手に入れることができない。そして、ゲームに参加すると、クーポンや割引券を抽選するチャンスもあり、入手した現金や割引券はW11の日に使用できる。なるべく多くの消費者が“狂歓城”に入り、各企業やブランドを回るために、ユーザーは10店舗以上を回ると、“金銀島”に入ることができ、“紅包”をもらえるチャンスがさらに高くなる。

 

※当記事は中国メディア「Ebrun」の11/1公開の記事を翻訳・補足したものです。