フラッシュセールサイト - ブランドイメージを維持しながら巧みに購買意欲を煽るGILT、BRANDS for FRIENDS、GLAMOUR-SALES | EC業界ニュース・まとめ・コラム「eコマースコンバージョンラボ」
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トレンド
2013/10/29

フラッシュセールサイト - ブランドイメージを維持しながら巧みに購買意欲を煽るGILT、BRANDS for FRIENDS、GLAMOUR-SALES

フラッシュセールサイトとは?

 

4年半前に日本に上陸したフラッシュセールサイトは、今やECのサービス形態として無視できない存在になりつつあります。

フラッシュセールサイトは、毎日日替わりでブランドやテーマごとにセールが行われるECサービスのビジネスモデルです。プライベートセールサイト、ファミリーセールサイトと呼ばれることもあるように、実店舗では以前から広がっているファミリーセールのネット版と考えると分かりやすいでしょう。

メンバー登録をすると毎日メールで最新のセール情報が届き、メンバーは2〜6日間限定のディスカウント料金で商品の購入が可能。ブランド側はできるだけ在庫を裁きたいけれど、ブランドの価値を落とすようなディスカウントはしたくない。そんなときに重宝がられるのが、このフラッシュセールサイトです。

セールはごくわずかな期間限定なので特別感があり、むやみやたらとディスカウントしたくない、というブランド側の考えを損なうことなく商品の売買が成立します。通常シーズンオフにならないとディスカウントされない最新アイテムも、フラッシュセールサイトではシーズン中にお得に購入可能とあって、利用者は年々増加しています。

そこで今回は、GILTBRANDS for FRIENDSGLAMOUR-SALESの大手3社を中心に、フラッシュセールサイトの現状を見ていきます。

 

 

GILT(ギルト)

 

欧米諸国では、フラッシュセールサイトはECの新たな柱になりつつあるサービスと言っても過言ではありません。中でも、2007年にニューヨークでサービスを開始したGILT(ギルト)はフラッシュセール市場を牽引する存在で、世界最大の会員数を誇ります。

 

 

日本には2009年3月に上陸。ソフトバンクグループが2011年に50%出資・合弁化するなど業界外からも注目を集め、会員数は150万人を突破しました。

扱うのはレディス・メンズ・キッズファッションや家庭用品のほか、世界各地のホテルや旅行サービス、都市別の体験型サービスなど多岐に渡ります。

GILTの最大の特徴は、世界の人気ブランドを取り揃え、競合に比べてよりラグジュアリー感を打ち出していること。ラインナップの良さはもちろんのこと、商品の魅力を伝えるサイト内の写真は、プロのモデルやカメラマン、スタイリストを起用して独自に撮影。商品を大幅にディスカウントしているというマイナスの印象をサイトからは出来る限り消費者に伝えずに、商品を提供しているブランド、そして消費者の心をしっかり掴むことに成功しています。

セールは毎日21時から限定78時間で行われ、魅力的なアイテムが最大70%OFFで購入可能です。

 

 

BRANDS for FRIENDS(ブランズ・フォー・フレンズ)

 

GILTに次いで国内で勢力を拡大してきているのが、ベルリンを本拠地とするBRANDS for FRIENDS(ブランズ・フォー・フレンズ)です。日本版は2010年3月にスタート。本家のサイトでは2年で250万人の会員を集め、GILTに次ぐ会員数を誇っているサービスです。

 

 

ファッションアイテムだけでなく、ワインや高級食材などライフスタイル全般を網羅し、これらのアイテムが毎日21時から限定75時間のセールで購入可能です。会員になるためには既存会員からの招待が必要で、ちょっとした特別感が感じられるというのも魅力のひとつではないでしょうか。(現在は招待がなくても会員登録が可能なようです。)

BRANDS for FRIENDSは今年の4月にリクルートと提携を行い、同じくフラッシュセールサイトのMARQREL(マルクレル)に商品の展開も開始。ポンパレ・モールを展開するなどECへの参入を強めてきているリクルートとの提携による今後の展開も非常に楽しみです。

 

 

GLAMOUR-SALES(グラムール セールス)

 

独自の路線を歩んでいるのが、フランス人起業家によって日本で創設されたGLAMOUR-SALES(グラムール セールス)です。

 

2009年8月にサービスを開始したGLAMOUR-SALESは、GILTやBRANDS for FRIENDSに比べ、取扱いブランド数が多いのが特徴で、オープンからこれまでにのべ1200以上のブランドの商品を取り扱っています。

また、国内ブランドの取り扱いに力を入れていいて、BEAMSやTOMORROWLAND、JOURNAL STANDARD、EDIFICEなど、誰もが知っている有名ショップのアイテムを最大90%OFFで購入することが可能。

また、サイト内にはピックアップ商品を紹介するコンテンツや売れ筋ランキング、女性誌SPURとのタイアップ企画もあり、サイト自体が日本人にとって馴染みやすい作りになっています。

セールは毎日19時59分から限定48時間~で行われます。

今年8月には会員数が100万人を突破。今後の展開が気になるフラッシュセールサイトです。

 

 

ブランドイメージを維持しながら巧みに消費者の購買意欲を煽るフラッシュセール

 

フラッシュセールサイトは、アパレルなどの商品ではよくある季節が変わって鮮度の落ちた在庫商品などを、サイト上で購買意欲を上手に煽って売ることがポイントになります。

ブランド価値が下がることを懸念するメーカーは、価格の大幅なディスカウントは避けたいのですが、セールが終了するとページが消えたり、検索エンジンにひっかからない、などの仕掛けによって、ブランド価値の低下が避けられます。

また、従来のファミリーセールだと首都圏が中心でリーチが狭く、比較的広いセール会場が必要であったという問題点も、フラッシュセールでは解決することができ、在庫を即座に処分する出口がファミリーセール、アウトレットに続きインターネット上にも現れたことは非常に大きいでしょう。

消費者からすると、正規品を破格で購入することが出来るだけでなく、期間限定であることで特別な体験を得ることができ、ショッピングを非常に楽しめるというメリットがあります。

このようなことから、メーカーと消費者双方のメリットがあるサービスといえます。

しかし、一方で、サービスによっては、店頭在庫を販売しているケースもあり、送られてくる商品が新品ではなく、店頭に長期間置かれていて僅かではありますがダメージを受けているものが送られてきてクレームに繋がったり、店頭でのセール期間終了後の発送という商品もあり、注文からの納期が非常に遅いケースもあるようです。

 

今後フラッシュセールサイトが定着していくには、各サイトの目利き(キュレーター)によるブランド・商品量と質の高さ、割安感で集まった飽きやすいユーザーの心を掴み続けるためのキャンペーンの質の高さが重要になってくると思います。

それぞれのサイトには、各ブランドについての紹介文も掲載されているので、フラッシュセールサイトをきっかけに新たなお気に入りブランドに出会える、なんていうことも今後増々増えていくのではないでしょうか。