広告効果測定プラットフォーム「アドエビス」を提供する、株式会社イルグルムは、Webマーケティングの広告運用に携わっている事業会社の担当者218名を対象に、Webマーケターのスキルに関する意識調査を実施した。

 

 

調査背景

 

現在、Web広告市場は、消費者行動の多様化や広告手法の進化、Cookie規制の強化など急速に変化していることに加えて、AIや自動化ツールの普及が進み、データを活用した高度な意思決定が求められる場面も増えている。これに伴い、Webマーケターの役割は広告運用やSEOといった従来の業務にとどまらず、戦略立案から実行までより幅広い業務の対応が求められるため、Webマーケターには継続的なスキルアップが必要とされている。そこで、実際にどのようなスキルが必要だと感じているのかを探るため、Webマーケティングの広告運用に携わる事業会社の担当者218名を対象に、Webマーケターのスキルに関する意識調査を実施した。

 

 

調査結果

 

「Q1.あなたは、マーケターとしてのスキルや能力に不安がありますか。」と質問したところ、「非常にある」が28.4%、「ややある」が42.7%と、合計71.1%の人が不安に感じていることが分かった。

 

 

Q1で「非常にある」「ややある」と回答した方に、「Q2.ご自身のスキルや能力に関してどのような不安を感じていますか。(複数回答)」と質問したところ、最も多かったのは「施策のアイデアが浮かばない」で65.8%、次いで「明確な自身の強み・専門性がない」の50.3%、「PDCAサイクルを回すスピードが遅い」の46.5%という結果だった。

 

 

「Q4.現在、習得しようとしているマーケティングスキルを教えてください。(複数回答)」について尋ねたところ、「データ分析」が43.6%、「SNSマーケティング」が41.3%、「Web広告運用」が39.9%という回答となっていた。一方、「イベントやウェビナー施策」、「メールマーケティング」は少数にとどまった。

 

 

まとめ

 

本調査の結果から、多くのWebマーケターがスキルに対して不安を抱えていることが分かった。特に「データ分析」や「施策立案」の分野においてサポートが必要とされており、これらの課題を解決するためにはデータを計測・分析するツールの導入や、実務に活かせる学習の機会を設けることが重要だといえる。このような取り組みは、Webマーケターの課題解消に寄与するだけでなく、変化の激しい市場環境において企業が継続的な成果を上げるための有効な手段となるだろう。