越境ECをトータルで支援するZenGroup株式会社が保有する海外ユーザーの購入データをもとに、2023年7月~2024年6月における消費動向を公表した。




調査結果

 

年度平均購入単価についてみていくと、7,360円となっていた。また、2024年1月から2024年6月までの平均購入単価は7,774円と、2023年7月から2023年12月までの平均購入単価の6,925円と比較すると約850円ほど増加しており、これは円安が一因であると考えられる。

 

 

販売アイテムランキングによると、最も購入件数の多かった分野は「プラスチックフィギュア」で、2位はトレーディングカード、3位にぬいぐるみが続いていた。この背景として、日本のアニメや漫画、ゲームは世界中で非常に人気が高く、それに関連する商品(プラスチックフィギュア、トレーディングカード、ぬいぐるみ、コミック・漫画、ゲームソフトなど)が、コレクターやファンの間で需要が高まっていることが挙げられる。さらに、購入するための手段として越境ECを利用することで、海外ユーザーにとって買いやすい環境が整ったため越境ECの流通増加に繋がったと思われる。

国別で人気の販売アイテムをみていくと、どの国でもプラスチックフィギュアやトレーディングカードがトップ10に入っており、日本のポップカルチャー商品が世界的に広く受け入れられていることが分かる。また、メキシコでは人形やドールハウス、ベイブレード・こまなど、子供向けやファミリー向けの商品、ウクライナでは釣り用品が人気であるように、各国の文化や嗜好が商品カテゴリに影響を与えていることも明らかとなった。

 

 

出荷国の上位割合を見てみると、最も多かったのは「アメリカ」で18.2%、2位は「メキシコ」の9.9%、3位は「ウクライナ」で6.8%だった。また、海外ユーザーからの日本商品の需要が高く、2024年6月末時点で、出荷実績は175の国と地域へ拡大している。

 

 

支払い方法で最も多かったのは、Stripeで64.16%と圧倒的に多く、発送数上位20か国すべてで主流の決済手段となっている。次いでPayPalが27.88%、3位は人気が高まっているWiseとなっており、取引額は毎月平均して2%成長している。

 

 

ZenGroupについて

 

ZenGroup株式会社は、2014年に提供を開始した海外向け購入代行サービス「ZenMarket」をはじめ、海外向けサブスクリプションボックス「ZenPop」、越境ECモール「ZenPlus」、海外向けプロモーション支援サービス「ZenPromo」、集客支援型越境ECバナー「ZenLink」、クリエイティブエージェンシー「ZenStudio」を展開。また、越境ECの販売からマーケティング、プロモーションまで幅広い分野でサポートしており、これらを個別に提供するだけでなく、パッケージとして総合的に支援することも可能となっている。