Amazonは欧州で鉄道と海上輸送の利用を増やしており、今年の利用率は50%増加した。同社によると、鉄道や近海航路は環境に優しいだけでなく、多くの場合、より効率的で、さらにスピードも速いという。
Amazonは欧州大陸内やその周辺では列車や船を利用することが増え、道路を走るトラックの利用は少なくなっている。同社は、Cargo Beamer、Viia、Mercitalia Group、Grimaldi、Stena Line、DFDSといった欧州の輸送会社と協力し、100以上の鉄道レーンと300以上の海上ルートで製品を輸送しており、二酸化炭素排出量をほぼ半減させている。
欧州特有のインフラ
Amazonによれば、さらなるメリットがあるという。 「欧州特有の地理的景観とインフラは、鉄道や海路がしばしばより効率的で、さらに迅速な貨物輸送手段であることを意味する」。
「鉄道や船の方が効率的で、さらに速いことが多い」
Amazonは、同プラットフォームにおける売上の約60%をサードパーティーの販売者が占めていることを強調している。同社のオンラインマーケットプレイスは、フルフィルメント by Amazon(FBA)を利用するパートナーの倉庫を含め、大陸における倉庫全体の在庫最適化に常に取り組んでいる。
気候変動対策に関する誓約
Amazonは、他の数百の大企業と共同署名したClimate Pledge(気候変動対策に関する誓約)により、2040年までに炭素排出量を実質ゼロにすることを目指している。これは、パリ協定に盛り込まれた目標よりも10年早い。
Amazonは、 2040年までに「気候中立」企業を目指している
Amazonは、しばしばチェーン・パートナーと協力しながら、その事業のさまざまな側面をより持続可能なものにしようと試みている。新たな取り組みが継続的に行われ、積極的に推進されているのだ。1年前には、同社は欧州における輸送網の脱炭素化のために2027年まで10億ユーロ以上を投資すると発表している。
サステナビリティへの投資
Amazonは今年、欧州で数十の再生可能エネルギー・プロジェクトを開始し、欧州大陸のクリーン・エネルギー能力と雇用を強化している。同社は先月、欧州での配送に使用するすべての箱、袋、封筒をリサイクル可能にしたと発表した。また、つい先週(11月27日の週)には、欧州での中古品販売が10億ユーロ規模のビジネスに成長したことを明らかにしたばかりである。
※当記事は英国メディア「ecommerce news」の12/5公開の記事を翻訳・補足したものです。