Amazonは、同社にとって欧州最大の市場である英国で、3つの物流センターを閉鎖する計画だ。パンデミックによるeコマースブームで多額の投資を行ったAmazonは、需要の落ち込みに見舞われている。

 

eコマース分野の多くの企業と同様に、小売大手のAmazonも、インフレと消費者需要減少の影響に直面している。このため、スペインでの新しい倉庫の建設が2024年まで延期された

 

英国の倉庫30拠点のうち3拠点を閉鎖

Amazonは今年、英国内の3つの倉庫を閉鎖する予定だ。この計画は、Hemel Hampstead(ロンドン近郊の町)、Doncaster(イングランド中北部の町)、そしてGourock(スコットランド西部の町)の古い拠点に関するものである。これら3か所の配送センターの閉鎖は1,200人の雇用に影響を与えるだろう。Amazonによると、従業員には他の倉庫に異動する機会が与えられるという。同社は現在、英国内に30か所の拠点を保有している。

 

「Amazonは需要の落ち込みを受け、規模を縮小している」

 

大規模な投資後の規模縮小

今月初め、Amazonは全世界で1万8,000人の従業員を解雇すると発表。同社によると、英国の物流センター閉鎖は、別の措置である。同社はここ数年、流通ネットワークに多額の投資をしてきたが、高いインフレと需要の落ち込みを受け、現在は規模を縮小している。ハイテク部門を中心とした株式市場の混乱の中で、同社の株価はこの1年でほぼ半減した。

 

Amazonの欧州最大市場

英国は、米国に次ぐAmazonの最大市場であるため、今回の閉鎖は注目されている。実は、同社には今後3年間でイングランド中部と北東部に新たに2つの倉庫を開設する計画があった。この計画では、2,500人の雇用が増えるといわれている。

 

※当記事は英国メディア「E-Commerce News」の1/11公開の記事を翻訳・補足したものです。