BEENOS株式会社の完全子会社が運営する越境ECの購入サポートサービス「Buyee」は株式会社東京商工リサーチが実施した調査において、「国内越境EC年間流通総額 NO.1」を獲得した。
「Buyee」の流通総額
海外向け購入サポートサービス「Buyee」の2023年第2四半期の流通総額は前年同期比+37.8%と大きく伸長した。2022年に始まった記録的な円安の流れは落ち着き、円高傾向が見られるようになってからもコロナ禍をきっかけに拡大した越境EC市場は現在も継続的に成長を続けている。そのような状況下において、Buyeeは安価な手数料や国際配送料、連携ECサイト数の増加等を受け、新規ユーザー・既存ユーザーによる堅調なサービス利用が見られた。
越境EC市場の状況と今後
越境EC市場は2019年時点で世界の越境EC市場規模が推計7,800億USドルに対し、2026年には4兆8,200億USドルへの成長が見込まれている。これは、2022年に始まった円安傾向の中で、日本の商品に対する需要が一段と高まったことから、越境ECでの活発な消費が行われた為だ。また、ホビーやエンタメ、アパレル商品の人気に加え、円安により高価格帯の商品(ブランド腕時計やフィルムカメラ、ゴルフグッズなど)の購入が盛んとなり顧客単価が10.84%伸長した。
地域としては、特に北米やアジア圏の台湾・香港で大きく流通を伸ばした他、クウェートなどの中東地域やメキシコなどの南米でも流通を伸ばし、幅広いエリアでユーザーが拡大し、ユーザー数は80万人以上増加した。
今後は本格的なインバウンド消費の復活が見込まれているが、BEENOSグループ独自の調査でも「訪日後のリピート買いでの越境EC利用意向」は92%以上を占めており、帰国後の商品購入のフォロー施策として越境ECの積極的な利用が予測されていることから、越境ECが国内企業の流通拡大に貢献できる領域を広げていく予定だ。
Buyeeについて
Buyeeは、日本企業の越境ECをサポートするサービスで、海外販売の障壁となる「言語」「決済」「物流」の問題を解消し、サービス利用料も0円から対応可能だ。Buyeeを導入することで、一括で世界118ヶ国/地域に販売できる他、「Buyee Connect」を利用することで、タグ設置のみで自社のECサイト上に海外専用カートを開設することができ、より手軽に越境ECがスタート可能となった。
BEENOSグループの概要
BEENOSグループは越境EC黎明期である2008年より海外転送サービスである「転送コム」事業を開始し、海外発送オペレーションやグローバルなカスタマーサポートなど独自のノウハウを培ってきた。また、海外への販売環境の構築に留まらずユーザー獲得や集客支援も提供しており、BEENOSグループ全体での国内企業の越境EC支援実績は累計4,000件以上に上っている。
今後、BEENOSグループは越境ECのリーディングカンパニーとしてグローバルECを日本のECにおけるNextスタンダードにすることを目指し、サービスの進化を続けながら日本の魅力ある商品やコンテンツを世界中に届ける支援を続け、国内企業の流通拡大に貢献していくとのこと。