NTTレゾナント株式会社は、AI型ECサイト内検索ソリューション「goo Search Solution」において、独自調査として実施した調査結果レポートの第2弾を公開した。



「ECサイトと実店舗の関係性」を深堀りした第1弾に続き、今回の調査では「ECサイトの利用動向」に焦点を当てている。


調査結果

 

買い物の際に、実店舗ではなくECサイトを利用する理由を質問したところ、「好きな時間に買い物ができる」が56.2%、「ECサイトの方が価格が安い」が53.9%と、それぞれ半数を超えていたことからこの2つに重きを置いていることが分かった。また、「価格の安さ」を挙げた人の割合は、前回調査と比べて10ポイント以上増加しており、価格に敏感な消費者が増えているといえる。

 

 

ECサイトを選ぶ際、「また使いたい」と思ったり「好きになる」と思うのはどんなところかと質問したところ、最も多かったのは、「価格が安い」の68.8%で、2位に「商品が見つけやすい」55.9%が続いた。「ECサイトが選ばれるポイント」は、「実店舗ではなくECサイトを利用する理由」と同じく価格が重視されていた。また、「商品が見つけやすい」も半数以上いたことから、価格的なメリットだけでなくサイトの検索性も重視されていることが分かった。

 

 

「あなたはECサイトで商品を探していて、目的の商品が見つからなかったことはありますか」という質問では、86.3%があると回答した。また、商品が見つからなかったときにとった行動を聞いたところ、67.0%が「他のサイトで探す」、20.0%が「商品を買うことをあきらめた」と回答した。こうした結果を踏まえると、商品を見つけにくいECサイトでは、多くの機会損失が発生していると考えられる。

 

さらに、ECサイトでの商品の探し方については、「キーワード検索」が67.1%と最多で、2022年9月に公開した調査結果における類似の質問でも「キーワード検索」を選ぶユーザーは71.2%と同程度だった。一方で、入力するキーワードについて悩んだ経験の有無を問う質問では、62.8%のユーザーが、「検索時に入力するキーワードに悩んだことがある」と回答していることから、ECサイトはキーワード検索をメインとしつつも、それ以外の商品検索の手段を整える必要がありそうだ。
 

 

 

上記で商品を探すときに「キーワード検索」を行うものの、多くの人が「検索時に入力するキーワードに悩んだことがある」と回答していた。このように、商品検索時のキーワードが思いつかないユーザーにとって、便利な機能の一つが「タグ検索」だ。そこで、商品の探し方で「タグ検索」を選んだユーザーに「使ったことのあるタグ」「使いたいタグ」について質問したところ、「商品カテゴリ名」が最多で57.3%、さらに、かわいい・きれい・シンプルなどの「商品のイメージ」や、結婚式・大掃除などの「利用シーン」といった、通常のキーワード検索ではうまく目的の商品にたどり着きづらいような切り口にも10%以上の票が集まった。タグ検索は商品の特徴を示し、類似した特徴を持った商品を探しやすくなるため、ユーザーにキーワード検索とは異なる切り口で、商品の発見を可能としている。

 

まとめ

 

今回実施した消費者アンケートで、多くの消費者が「価格の安さ」を求めており、ECサイトにおいて「商品の見つけやすさ」を改善することが重要だと判明した。また、商品の見つけやすさを高める上で最も重要となるのが「キーワード検索」の改善で、検索に使うキーワードが思いつかない消費者への対策として、ECサイトに「ハッシュタグ検索」を実装することも効果的といえる。

 

 

goo Search Solutionの概要

 

goo Search Solutionは、AIがユーザーの行動ログから自己学習し検索結果の最適化を行うAI型ECサイト内検索ソリューション。NTTレゾナントが提供するポータルサイト「goo」の運営の中でノウハウを蓄積した検索の専門部門が、「gooのAI」技術を用いてECサイト内検索の利便性向上を支援している。また、goo Search Solutionは、今後もECサイトの売上アップを支援していくとのこと。