ファッションEC「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOは、自社が展開するOMOプラットフォーム「ZOZOMO」の新サービス「顧客直送」を11月24日に提供開始した。
これにより、利用者が店舗に来店した際、商品が欠品している場合でも、各店舗の売上としてZOZOBASEで保管している在庫を販売することが可能になり、欠品による販売機会損失を軽減できる。
「顧客直送」とは
ZOZOMOの新サービス「顧客直送」は、ショップスタッフの販売サポートツール「FAANS」を利用し、既存の店頭業務に組み込みやすいスマートフォンやタブレット端末上で簡単操作できる。また、ZOZOBASEの在庫確認・店頭決済・商品配送手配を完結することも可能で、実店舗の在庫欠品による販売機会損失を防ぎながらプロパー価格での在庫消化をサポートする。さらに、決済した店舗で売上を立てることができるため、店舗の売上やスタッフの個人成績に貢献することができる。一方、利用者は来店時に目当ての商品在庫がなくても、その場で決済を済ませて自宅で商品を受け取ることができる。
「ZOZOMO」と「FAANS」
ZOZOMOは2021年11月にサービスを開始した「ZOZOMO」は、ZOZOTOWNとブランド実店舗、ブランド自社ECをつなぎ、ブランド実店舗の売上を支援するOMOプラットフォーム。提供開始以降、継続的な機能アップデートを行いながら導入ブランド数・店舗数を拡大しており、ZOZOTOWN上で実店舗の在庫を確認できる店舗数は提供時と比較すると、約2倍に増加、在庫を取り置きできる店舗数は約3倍に増加している。また、今年8月に正式版を提供開始したFAANSの「コーディネート投稿機能」は11月1日よりブランド自社ECとの連携を開始し、同日よりMARK STYLER株式会社が同機能を初導入した。同社は、これまでにも自社ECにコーディネート画像を投稿していたが、FAANSを導入・利用することで自社ECのみならず膨大なトラフィックを持つZOZOTOWNやWEARにも同時投稿することが可能となった。
顧客直送サービスの仕組み
「顧客直送」は導入時の初期投資や導入店舗数に応じた費用は発生せず、実際に店舗へ来店した利用者が顧客直送を利用した際に利用料が発生する従量制のサービスで、既に複数社での導入が決まっており、今後も随時拡大を予定しているとのこと。