eコマース大手のAmazonは、欧州における輸送ネットワークの脱炭素化に向け、2027年までに10億ユーロ以上を投資すると発表した。同社は、電動配送バンと電動大型貨物車を輸送ネットワークに追加する。2040年までにネットゼロカーボン(温室効果ガスの排出量実質ゼロ)を目指す考えだ。

 

オンラインマーケットプレイスのAmazonは長い間、欧州でよりサステナブルなオペレーションに向けて取り組んできた。この夏、同社はロンドンに初の「マイクロモビリティ」ハブを立ち上げ、eカーゴバイクと徒歩による配達スタッフで構成されている。

 

2025年までに10,000台の電動配送バン

Amazonは現在、欧州全域に3,000台以上の電動配送バンを保有しているという。新たな投資計画により、2025年までにその数を10,000台以上に拡大する見込みだ。「当社の輸送ネットワークは、当社のビジネスの中で脱炭素化が最も困難な分野の1つであり、ネットゼロカーボンを達成するには、実質的かつ持続的な投資が必要だ」とAmazonのCEOであるAndy Jassy氏は説明する

 

「何千台もの電動バンを配備することは、脱化石燃料の助けとなる」

 

「何千台もの電動バン、長距離トラック、自転車を配備することで、従来の化石燃料からのさらなるシフトにつながる。そして、うまくいけば、気候目標を達成するために協力する必要があるため、欧州や世界中の輸送および自動車産業がスケーリングとイノベーションを継続するための励みとなる」。

 

再生可能エネルギーによるオペレーション

Amazonは現在、欧州の20都市にマイクロモビリティハブを保有しており、2025年末までにそれを倍増させたい考えだ。同社はまた、欧州の施設で数千台の充電器に投資すると発表している。

 

「Amazonは2025年までに、100%再生可能エネルギーでオペレーションに電力を供給したいと考えている」

 

さらに、Amazonは2025年までに、100%再生可能エネルギーでオペレーションに電力供給したい考えだ。これには、データセンター、物流センター、実店舗などのオペレーションが含まれる。1年前、同社の事業の85%が再生可能エネルギーで稼働動していた。全体として、現在、欧州全土で100以上の再生可能エネルギープロジェクトが進められている。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News Europe」の10/11公開の記事を翻訳・補足したものです。