Amazonはイギリスで、レジ精算不要のスーパーマーケットAmazon Goの出店に向けて、イギリス知的財産庁(Intellectual Property Office、IPO)に、その会社のコピー候補の数通りを商標登録した。

イギリスの通信社Bloomburgによると、5月19日に公表されたその商標は以下の通り。

No Queue. No Checkout. (No, seriously.)」 「行列なし。レジ精算なし。(いや、本当に)」
No Line. No Checkout. (No, seriously.)」  (同上)
Every Queue is a Defect.」 「行列は欠点だ」
Every Line is a Defect.」     (同上)

コピーを商標登録するといった戦略は、スーパーマーケット業界最高峰を目指すAmazon社の意志の表れである。イギリスで出店することにより、すでにドイツの格安ディスカウントチェーン店AldiLidlなどとの熾烈な争いに直面している、同国の大手スーパーTescoSainsbury’sAsdaなどとしのぎを削ることになるだろう。

シアトルに本社を置くAmazonは、2016年12月にAmazon Goの初店舗をオープンし、自社従業員を対象に試験運用を開始した。その店舗では、買物客がどのアイテムをピックアップしたかをセンサーが探知し、買物客が店を出た時点で、合計購入金額が各顧客のAmazonアカウントへ自動請求される。

 

<関連>

【米国】次世代型リアル店舗Amazon Goをシアトルにコンセプトストア - 会計不要の食料品販売で小売業に衝撃

更に勢いを増すAmazon - ECに関わる負担軽減と時間節約の先に

 

しかしながら、Amazonは、この初店舗にて、いくつかの初期トラブルに遭遇していた。

それは、技術面で20人以上の顧客を同時に追跡することができないこと、買い物客の動きがゆっくりでないと追跡できないこと、また、商品が元の場所から違う場所へ移動されてしまった場合、その商品を追跡するのは難しいということだ。

こうした問題にもかかわらず、現在Amazonはその技術に自信を抱く。スーパーマーケットの代表格としての地位を確立すべく、準備は佳境を迎えている。

 

※当記事は「Mobile Marketing Magazine」の5/22公開の記事を翻訳・補足したものです。