Shopify Japan 株式会社は、YouTubeと提携し、クリエイターエコノミーの拡大を図ることを公表した。

 

これにより、事業者は自身のオンラインショップを、月間20億人以上のユーザーを持つ世界最大級のエンターテイメントプラットフォームであるYouTubeと統合し、顧客や視聴者が慣れ親しんだ環境で直接顧客に対応することが可能となる。

 

 

提携した背景

 

現在、世界中のブランドが、「オーディエンスとの関係を深める」ことに一点集中しており、顧客との有意義なエンゲージメントは、「必要不可欠」なビジネス要素となっている。この変化により、コンテンツはブランドコミュニケーションの主役となり、クリエイターエコノミーが生み出され、事業者とクリエイターの境界性はより曖昧になりつつある。そこで、業者とクリエイターが顧客とつながり、ビジネスを成長させ、自らのストーリーを共有する目的を、新しいツールで強力にサポートするため、ShopifyYouTubeはパートナーシップを締結するに至った。

 

 

ShopifyとYouTubeについて

 

Shopifyは販売店の小売オペレーションシステムとして機能するため、商品名、画像、価格、配送などを、全てのチャネルで一貫して最新の状態に保つことが出来る。また、商品が売り切れた場合は、YouTubeから自動的に削除される他、Shopifyの管理画面からライブビデオやオンデマンドビデオの動きを直接追跡し、複数チャネルの売り上げを把握することも可能だ。さらに、現在、米国の一部事業者に限定されるが、顧客はYouTube上で見つけたお気に入り商品を、その場で直接に購入することもできる。

 

世界で2番目に多く利用されているソーシャルメディアプラットフォームおよび検索エンジンであるYouTubeは、自宅にいながらオンラインで商品の検索や評価ができる利便性と、実際に店舗で体験するような信頼性の高いガイダンスを提供している。90%近くの視聴者が、YouTubeクリエイターは信頼できるおすすめ情報を提供してくれると回答し、87%の視聴者が、ショッピングやYouTube閲覧の際に、より良い商品情報を得ることができると答えた。

 

 

提携に対してのコメント

 

YouTuber兼ドミニク・コスメティックCEO Christen Dominique氏は、「ビジネスに使っているECプラットフォームと、もっともオーディンスのエンゲージメン率が高いプラットフォームを統合することは、私にとって、大きな変化をもたらすでしょう。ビジネスを成長させる新しい方法を探している事業家として、お客様が買い物をする場所でプレゼンスを持つことは非常に重要であり、ますますそれがYouTubeになってきています。ShopifyYouTubeの統合により、ドミニク・コスメティックスの新製品を私の動画やライブストリーミングの中で直接紹介することができます。その結果、視聴者は動画を見ている間に簡単に気になった商品を購入することができるようになります。」と述べた。

 

一方、Shopifyの商店サービス担当副社長 Kaz Nejatian氏は、「今日の商取引はマルチチャネルであり、YouTubeは世界中で最も影響力のあるチャネルの一つです。Shopifyの、YouTubeとの新たな統合は、クリエイターエコノミーにおける独立系ブランドのビジネスチャンスを一新することでしょう。Googleとの長期的なパートナーシップを拡大し、YouTubeでのD2Cコマースに新境地を開くことができたことを大変うれしく思っています」とコメントした。