ニールセン デジタル株式会社は、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートをもとに、オンラインモールの利用状況を発表した。

 

 

 

調査結果

 

 

2021年12月のMonthly Totalレポートによると、オンラインモールにおいて、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルで最も視聴者数(2歳以上)が多かったのは楽天市場で5,104万人が利用しており、Amazonが4,729万人、Yahoo!ショッピングが2,288万人と続いた。

 

 

 

次に、オンラインモールにおける視聴者数トップの楽天市場のGRPを年代別に見ると、35-49歳で最も高く3,757%となっており、次いで50歳以上で2,487%となっていた一方、月平均利用回数では、50歳以上が66回と最も頻繁に楽天市場を利用しており、次いで35-49歳が60回だった。この結果から、オンラインショッピングは、若年層の利用が活発なイメージがあるかもしれないが、実際は35歳以上のほうが34歳以下よりも利用者数が多く、かつ頻繁に利用している様子が伺える。

 

 

 

デジタル利用が活発化し、マーケターにも注目されているシニア世代のオンラインモールの利用状況として、オンラインモールにおける視聴者数Top 5の各サービスの50歳以上の月間利用者数を見ると、楽天市場が2,258万人で最も多く、次いでAmazonが1,937万人となっていたが、同世代の含有率では、au PAY MarketとOmni7が最も高く54%、続いてYahoo!ショッピングが50%となっていた。

 

 

 

まとめ

 

ニールセンの別の調査によると、オンラインショッピングの利用が拡大している中、実店舗での購入と比べて、消費者がオンラインで商品を購入する際は、過去購入したことのないブランドを購入する割合が高くなっていた。そのような中で、消費者に自社ブランドを購入し続けてもらうためにも、マーケティング担当者としてはロイヤルカスタマーを含めて自社ブランドの認知を高めておくことが重要になってくる。そうすることによって、消費者は商品を購入しようとする際に、真っ先に自社ブランドを思い浮かべて、継続して購入してくれる可能性が高くなる。このことから、ブランド認知や検討意向などのアッパーファネル指標を高めるためには、オンラインモール内が、今後マーケティング担当者にとって消費者とコミュニケーションを取る上で重要な場所となる可能性が考えられる。さらに、ブランドがオンラインモールで消費者とコミュニケーションを取る際は、ターゲットの年代が多く利用しているサービスなど、各サービスの強みや特徴を参考に選定することが重要になるといえる。