ドイツおよびヨーロッパ諸国で12年に渡り運営されていたハンドメイドオンラインマーケットプレイスDaWandaが、2018年8月30日にすべての営業活動を終了する。

DaWandaは、同様のサービスを提供するハンドメイドオンラインフリーマーケットEtsyと提携を合意。現在DaWanda出店中のオーナーは、Etsyで引き続きハンドメイド製品の販売を続けることができるという。

 

営業停止を発表したが、「これは簡単に決定したわけではない」と話すDaWanda。「我々は、ユーザーと同様に、自社サービスに対して献身的に多くの時間やエネルギーを注いできた。この12年間でDIY市場をメジャーなものに変えることができ、今日では、ハンドメイド製品がeコマース上で不可欠なものとなっている。我々はこの成果を誇りに思う」と述べている。

 

Esty.comとの提携

DaWandaは、単独ではさらなる成長が見込めないため、米国の競争相手であるEtsy.comと契約を締結したと説明。DaWanda出店中のショップオーナーは、インポートツールを使用してEtsyに商品を移動することができるが、ショップ紹介やバナー、法的テキストなどは手動でコピー、または追加する必要があるという。DaWanda創設者のClaudia Helming氏は今年4月に、「再構築は困難だったが、DaWandaオンラインマーケットプレイスは再びうまくいく」と強調していた。さらにモバイルコマースとパーソナライゼーションの将来的な計画についても語っていた。

 

DaWandaとは

2006年、ベルリンでClaudia Helming氏とMichaelPütz氏によって設立されたDaWanda。設立後間もなくして、ドイツとヨーロッパのハンドメイド製品の主要な販売プラットフォームの1つになった。同社によると、DaWandaプラットフォームでは400万品以上の製品を販売され2017年は実際にサービスを利用中の約200万人の買い手と、商品を販売する約7万人以上の売り手がコンタクトを取り合っていたという。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News」の7/2公開の記事を翻訳・補足したものです。