インスタントメッセージサービスFacebook Messengerアプリ内のバーチャルアシスタント「M」は、人々の会話に役立つための新機能を展開する。

Mはユーザーが映画を見に行く話をしていると判断すると、米オンラインチケット販売サイト大手Fandango経由でチケットを購入できるボタンを表示するという。

ユーザーが(Messengerでの会話中に)GIF画像を共有したり、「はい」や「いいえ」のような簡単な回答を送るための“クイックリプライボタン”機能も提供。これらは2017年9月21日(木)に米国で公開され、機能はMessengerアプリ内の設定で無効にすることもできる。

Facebook Messengerは2017年4月にM Suggestionsをリリースして以来、会話の機会を増やしてきた。このバーチャルアシスタントは、Facebookの機械学習技術を使用してメッセージスレッド内の話題を分析し、関連事項を表示する。例えばMessengerの支払い機能を使って友人にお金を送ったり、メッセージやブックマークのリンクを使ってライドシェアサービスLyftを呼んだりすることもできる。

Messengerはまた、2017年4月に発表されたChat Extension機能を通じてこのサポートの役割を企業利用へと拡大。この機能を使用すると、Messengerを終了することなく友達とメッセージスレッドからボットを呼び出し、料理の注文やレストランの予約などを行うことができるのだ。

Chat Extensionは事実上、Messengerと他のアプリを結びつけるビジネスモバイルサイトの一種だ。ボットは2人以上の友人間の既存の会話に一時的に参加し、補足することができる。現在のスレッドへのメッセージとしてChat Extensionのコンテンツを共有することができ、企業は、個人のビジネス固有のユーザーIDを受け取ることができる。そのIDはウェブページをパーソナライズするために企業の顧客データベース内の項目に接続可能。米国内のレストラン情報およびオンライン予約を扱うウェブサイトおよびアプリOpen Tableや、スウェーデンの音楽ストリーミング配信サービスSpotify、アメリカの旅行検索・料金比較ウェブサイトおよびアプリのKayakが初期のChat Extensionに参加している。

現在、Fandangoは独自のChat Extensionを開発しており、Mは映画を中心とした会話を認識すると、その使用を促す。FandangoのChat Extensionを使ってMessenger内で上映時間を検索し、メッセージスレッドで共有、そしてFandangoの通常モバイルサイトと同じようにチケットを購入することができるのだ。

 

※当記事は米国メディア「Marketing Land」の9/21公開の記事を翻訳・補足したものです。