中国向け越境ECプラットフォームである豌豆(ワンドウ)プラットフォームを運営する、Inagora(インアゴーラ)株式会社は豌豆公主(以下ワンドウ)における新機能の「日本国内オンライン販売モード」の提供の他、免税店の営業及びフリーペーパーの発行を2017年8月13日より開始した。
日本国内販売モードでは日本の店頭で買いたい商品のバーコードから商品情報を取得したり、購入した商品を空港カウンターで受け取ることができる。また、ワンドウで人気の商品など約500商品を取り揃えた実店舗を赤坂でオープン。発行されるフリーペーパーでは、実店舗の紹介や、中国人目線による日本での楽しみ方が掲載される。
バーコードを読み取るだけで商品レビューを見ることも可能に
日本国内オンライン販売モードは中国消費者向け日本商品特化型の越境ECショッピングアプリであるワンドウの新機能だ。アプリユーザーが来日するとGPS自動判定によろ日本国内オンライン販売モードに切り替わり、ワンドウを利用しながら日本での買い物を楽しむことができる。
日本国内オンラインモード中に、店頭などで購入したい商品のバーコードを読み込むだけでワンドウにはその価格と中国語の説明や動画、他のユーザーのレビューが一目同然の状態となり、ユーザーはこの情報を参照しながら買い物ができる。
なお、ワンドウでの購入を中国で行う場合は国際送料や税金分を加算した売価だが、日本国内オンラインモード中はそれらを差し引いた価格での購入が可能だ。同モード中に購入した商品は空港のABCカウンターまで届けられるため、滞在期間中は手ぶらでショッピングを楽しむことができる。
約500商品を厳選した実店舗を赤坂にオープン
赤坂にオープンしたワンドウの実店舗は、ユーザーが来日した際に実際に商品を見て見たい、買い物の時間を短縮したいというユーザーの要望に応えた免税店だ。日本でもなかなか入手できない商品やワンドウで人気の商品約500品を厳選している。なお、日本人の購入も可能だ。
また、訪日中国人観光客の約1割が利用するという日本在住の中国人プライベートガイドサービスを展開する企業と提携し、訪日中国人が旅程をアプリで設定すると、中国人ガイドがワンドウの免税店へ誘導するという取り組みを開始した。今後は、30~50カ所を目標に免税店を展開する他、免税店来店のお客様をワンドウに誘導することで、旅行後でもアプリ利用をしやすくする仕組みを構築していくという。
訪日中国人観光客向けフリーペーパーを10,000部発行
フリーペーパーは在日中国人プライベートガイドや、中国大手Wi-Fiレンタル企業、国内ホテル、飲食店などと連携し、訪日中国人観光客に人気な日本商品と中国人目線での日本の楽しみ方についてのコンテンツが充実している。フリーペーパーを見た観光客は、商品を免税店やワンドウの「日本モード」だけでなく、プライベートガイドからも購入できるという。
日本国内オンラインモードを利用すれば、日本語での説明が分からずとも中国語での口コミや、説明を見ることができるため、より満足度の高い買い物ができることが期待される。また、日本の店頭で実際に商品を見て、ワンドウで購入すれば、空港商品を受け取ることができる為、旅行客にとっては便利な機能といえ、免税店やフリーペーパーをきっかけに、来日した中国人観光客のワンドウユーザー獲得も期待される。