欧州の顧客からの需要により、Amazonの中古品ショッピングは10億ユーロ（約1,560億円）規模のビジネスに成長した。買い物客がお金を節約し、より持続可能な選択をしようとしているため、この傾向は続くと考えられる。

 

Amazonは今週、欧州のウェブサイトでの中古品販売の伸び率を初めて公表した。これは、同社がロンドンで中古品を満載した臨時店舗をオープンした際に発表された。

 

英国で15%の成長

Amazonの英国担当カントリーマネージャーであるJohn Boumphrey氏の説明によると、オンライン小売大手Amazonは、2022年に英国だけで400万点以上の中古品や再生品を割引価格で販売したという。今年1～9月の英国におけるAmazonの中古品販売は、前年同期比で15%以上増加した。

 

「Amazonは、より多くの製品にセカンドチャンスを与えることに尽力している。顧客の中古品購入の支援、そして製品のリサイクル、下取り、修理のプログラムの両方を通じて、より循環型経済に貢献している」とBoumphrey氏は言う。

 

「Amazonは商品にセカンドチャンスを与えることに尽力している」

 

また、Amazonは欧州の他の地域でも、消費者の金銭感覚と環境意識が相まって、中古品の売上を伸ばしている。

 

ロンドンで中古品販売の実店舗

今週、Amazonはロンドンに実店舗「Second Chance Store」をオープンした。この英国初の実店舗では、4,000点を超える返品、再生品、開封済みの商品を見つけることができる。顧客は推奨小売価格と比較して最大50%の節約の恩恵を受けながら、より良心的な買い物ができる、と同社は述べている。

 

「Amazonは実店舗”Second Chance Store”をオープンした」

 

このロンドンの臨時店舗には、英国における大手マーケットプレイスAmazonの長年のパートナーであり、家電製品の修理・アップグレード・返品サービスを提供する米国企業GXO ServiceTechが運営する修理ゾーンも併設されている。顧客は店内の専門家による無料の修理ワークショップに参加でき、ライブのデモンストレーションを通じて故障したノートパソコンや家庭用ハイテク機器の修理方法を学ぶことができる。

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News Europe」の11/30公開の記事を翻訳・補足したものです。