米国に本社を置く食品・飲料会社MondelezRitzブランドは、一年中どんなおもてなしの場にも合うおいしいクラッカーとして、マルチチャネルキャンペーンを開始した。英国に本社を置く世界的な広告代理店VCCPとのパートナーシップのもと、同キャンペーンは、テレビ、ソーシャルメディア、OOH広告(屋外広告)で展開され、並行してPRキャンペーンも11月7日まで実施される。

同キャンペーンのヒーロー動画は、ゲストが少し早く到着して、不意を突かれる家族を描いている。玄関のベルが鳴ると、慌てて片付け始め、おもちゃはソファーの中に隠され、父親が2階の窓からゴミ袋を投げると、外で辛抱強く待っているゲストの後ろにある庭のゴミ箱にちょうど収まる。動画は、「Ritz. Ready when you aren’t(Ritz。準備ができていないときでも)」というナレーションで締めくくられる。家族がまだ息を整えている間、カメラが、おもてなしの準備ができているRitzのパッケージをパン撮り(カメラを水平方向に回転させ、横長の撮影エリアを1ショットで見せる技法)する。

若いファミリー層やミレニアル世代をターゲットにしたこのキャンペーンは、ゲストが到着する直前に起こりがちな混乱を面白おかしく描く。ゲストを迎えるのはうれしいことだが、ゲストが到着する直前には誰もが多少のプレッシャーを感じているという考えを反映しているものだ。

専用のソーシャルメディア編集版では、動画の物語を引き継ぎながら、家庭の混乱のさまざまな側面に焦点を当て、Ritzの準備の良さを強調している。OOH広告では、キャンペーンの決まり文句を引き継ぎつつ、現代のエンターテイナーが、困難で予期せぬおもてなしのシナリオを乗り越える際の心の声を明らかにしている。

「私たちの多くは、ゲストを迎える直前に、特に友人や家族を自宅に迎える際、自分自身にプレッシャーをかけがちだ」と、MondelezのHealthy Biscuitsブランド担当のマーケティングマネージャーDeclan Duggan氏は言う。「Ritzは、皆がそうであるように、あなたが準備できていなくても、人々を家に迎えるのに役立つ、簡単で用途が広い、人を喜ばせるスナックである。Ritzが祝祭シーズンに大好評のクラッカーであることは承知しているが、このシンプルな事実は普遍的であり、Ritzがいかに一年を通して楽しめるかを示したかったのである」。


※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の8/16公開の記事を翻訳・補足したものです。