グローバルに展開するB2B SaaS企業であるadjust(アジャスト)株式会社は、「モバイルアプリトレンド 2021」レポートをリリースした。最新レポートでは、2020年から今年にかけて世界的に成長を続けているモバイルアプリがどのような飛躍を遂げ、またどの分野が顕著な動きを見せているのかを解説している。
調査は2019年1月1日〜2021年3月14日で45ヶ国を調査したデータと、国名や行政区 画・属領を表すコードの国際規格の国名コードに基づいた最大250の国と地域のデ ータソースを基にしている。
全アプリカテゴリーのインストール数
すべてのカテゴリーにおいて、2019年〜2020年のインストール数が50%増加し、特に、ロックダウンが世界の都市で施行され始めた2020年3月と4月のインストール数は大きな伸びを見せ、前年と比較すると3月には74%、4月には76%増加した。このピークの後、インストール数は落ち着いていたが、2019年と比較すると増加し続けている。また、モバイルアプリは2021年以降も引き続き成長しており、第1四半期は2020年の同時期と比べて31%増加した。
Eコマースアプリのインストール数
Eコマースは、2019年のインストール数の増加が6%に留まったのにもかかわらず、2020年は1年を通して増加傾向にあった。特に増加したのは、セッション数とエンゲージメントで、インストール数が安定して伸びた2019年に比べて、2020年は浮き沈みのある1年となり、3月の最終週は、年平均10%減と大きく下がった。その後、5月から7月初めにかけてEコマースアプリのインストール数が再び増加し、この数ヶ月間で、年平均10%増を記録した。最も成長が著しい期間は11月2週目の年平均19%増で、年末にかけて減少するものの、2021年は良好にスタートを切り、第1四半期は2020年平均の11%増だった。
Eコマースアプリのセッション数
2019年から2020年にかけてEコマースのインストール数が6%増に留まった一方、 セッション数は44%増加という結果になった。また、最もパフォーマンスが高かったのは 第4四半期で、11月下旬と比較して18%増加した。さらに2021年は2020年の平均比で14%増を記録し、同カテゴリーで最もセッション数が多か ったのは2月下旬と3月上旬で、2020年より23%増、2019年比では76%だった。
調査の結果、Eコマースのインストール数の成長率は6%と低かったが、実店舗が長期間閉店となり、ユーザーは常にオンラインで商品を購入していた為、1年間を通して一貫したパフォーマンスを見せた。一方、セッション数は44%に増加しており、Eコマースアプリに慣れ親しんだユーザーが、これまで以上にアプリを積極的に使用していることが分かった。