今年、欧州のAmazonでは、新規参入セラーが11万5,453社に達した。これは、1日あたり1,461社に相当する。新規セラーの大部分は、イギリス、オランダ、そして、ドイツのAmazonマーケットプレイスに参入している。

 

この増加傾向が続けば、欧州のAmazonマーケットプレイスでは、今年末には50万社以上の新規セラーを受け入れることになる。全般的なeコマースの人気が引き続き高まっていることや、欧州の多くの実店舗は依然として営業を停止しなければならないという現実、そして(または)、eコマースでより多くのビジネスをしたいという考えから、多くの新規セラーは、人気があるAmazonマーケットプレイスに参入することだろう。

 

Finbold(経済関連のニュースサイト)が分析したデータによると、今年、Amazonは、全世界で29万5,000社の新規セラーを受け入れた。これは、1日あたり3,700以上、さらには1時間あたり155以上に相当する。米国Amazon参入セラーは、新規セラー全体の4分の1以上を占めている。Amazon IndiaとAmazon Canadaも非常に人気が高く、Amazon UKがそれに続いている。

 

「Amazonは今年、29万5,000社の新規セラーを受け入れた」

 

 

意外にもオランダが第5位

そして、驚くべきことに、第5位は、2020年3月にAmazon.nlを立ち上げたオランダだ。オランダでは、ドイツ、イタリアやフランスなどよりも多くの新規セラーが参入している。

 

 

欧州新規参入セラーの40%を占める

今年の全世界のAmazonマーケットプレイスへの新規参入セラー29万5,000社のうち、約40%が欧州のAmazonマーケットプレイスが占める。こうした新規セラー参入によって、Amazonは需要と供給の面でますます的確になっていく。新規セラーは、人気の商品やこれから発売される商品を熟知しているため、自分たちで(より安く)販売することができる。

 

つまり、Amazonマーケットプレイスにおけるセラーの増加は、近い将来、Amazonがさらに成長することの保証となる。しかし同時に、非常に人気の高いAmazonプラットフォーム上でのプレゼンスを利用しているセラーも多い。

 

 

Amazonセラー買収企業のさらなる増加

2020年半ば以降、Amazonセラーを買収し、そのビジネスを拡大して、ブランドやビジネスを成功させ、収益力を有するポートフォリオを管理することだけにフォーカスするビジネスモデルを持つ企業が数多く登場してきた。

 

現在、欧州だけでも20社以上のAmazonセラー買収企業が活動している。その中には、Amazonで成功したセラーを買収するために、資金調達ラウンドで数千万ユーロを調達した企業もある。

 

 

※当記事は欧州メディア「Ecommerce News Europe」の3/22公開の記事を翻訳・補足したものです。