Facebookは、昨年開始した企業向けECサービス「Facebook Shops」プラットフォームに続き、イギリスの顧客向けに新しいショッピング機能を立ち上げた。

 

Facebookユーザーは、モバイルアプリやFacebookメニューバーにブックマークとして表示される「Shop」を利用できるようになる。顧客は、「Shop」から厳選されたコレクションや商品、また企業からの最新投稿の閲覧が可能だ。さらに、ユーザーは自身のニュースフィードや、製品情報内通知、フォローしているお気に入りの小規模事業者から、ブランドからのパーソナライズされたコンテンツを見ることができる。

 

「コロナ禍において、オンラインショッピングへの移行が急激に加速し、今や世界人口のおよそ85%が、オンラインショッピングをしていると推定される」と、Facebook北ヨーロッパ副社長Steve Hatch氏は語る。「今年は、特に中小企業がオンラインを軸としたビジネスへうまく転換し、雇用が守られるように、私たちは多大な努力を払ってきた。Shopsなどのツールを通じて、起業家から巨大ブランドまで誰もがFacebookアプリを使用し、顧客とつながり、ビジネスを成長できるよう支援し続けている」。

 

Facebookは、顧客へのサービス展開に伴い、企業向けにも新機能を導入した。デザインレイアウト追加やコレクションのリアルタイムプレビュー、新規セラー向けショップ自動作成機能、またCommerce Manager (FacebookやInstagramでカタログや販売を管理できるプラットフォーム)で、効果測定に関するより多くのインサイト機能などである。

 

また、Shopsにメッセージボタンを設定したことで、顧客はMessengerやWhatsApp、Instagram Directを通じてより簡単に企業にメッセージを送信できるようになった。

 

「将来的に、顧客の65%がデジタルショッピングチャンネルを利用すると予測される中、Facebookの新たなショッピングツールの発表は、ブランドや小売店が、いかにソーシャルチャンネルを利用し、顧客の関心を集めるかについて考えることの重要性をさらに明示している。」と、eコマースコンサルティング企業Wunderman Thompson CommerceのグローバルソーシャルメディアコンサルタントであるChloe Cox氏は述べている。今回の新しいツールは、 昨年のFacebook Shopsの立ち上げ以来、多くのブランドや小売店が試験的に行なっているバーチャル店舗と組み合わせることで、顧客体験を向上させ、簡素化することだろう。顧客にとって、お気に入りアイテムをブックマークすることで、実際にそのサイト上にいるように感じられ、「ほしいものリスト」としての機能も果たす。これにより、顧客は閲覧中にお気に入りアイテムを保存でき、また不要なフリクションも避けられ、販売、保存、購入の流れをスムーズに行える。

 

「今後どのような状況になろうとも、ソーシャルメディアプラットフォームはコロナ禍において重要な役割を果たしている。買い物客は、ソーシャルメディアチャンネルでより多くの時間を費やすようになった。この状況が変化する可能性は低い。英国でのFacebookのショッピング機能開始は、同国Facebookの300万人を超えるデイリーアクティブユーザーというオーディエンスを利用してビジネスの成長を狙うソーシャルセラーたちが急成長する時代に、時宜にかなった恩恵をもたらす」とCoxs氏は続ける。「ソーシャルチャンネルが、コマースにおいて、インスピレーションや検索だけではなく、トランザクションにおいてもさらに躍進することは明らかである。デジタルコマースのリーダーたちもその重要性を挙げており、既に70%がソーシャルコマース戦略を実施していると述べている。今回のFacebookの新機能開発は、完全に理にかなっているのだ。そして、ソーシャルチャンネルがeコマース市場でより大きなシェアを獲得するために、従来のコマース大手企業を相手にいかに競争すべきかを示している」。

 

※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の2/23公開の記事を翻訳・補足したものです。