ハンドメイドマーケットプレイス「Creema(クリーマ)」を運営する株式会社クリーマは、日本郵政キャピタル株式会社、SBIインベストメント株式会社、グローバル・ブレイン株式会社の各社が運用するファンドと、三井不動産株式会社のCVCファンド「31VENTURES Global Innovation Fund」、アイ・マーキュリーキャピタル株式会社、および七村守氏等から、総額11億円の資金調達を行った。これまでの累計資金調達額は今回の資金調達を含めると、約24億円となる。なお、既存株主として、KDDI株式会社よるコーポレートベンチャーファンド「KDDI Open Innovation Fund 2 号」、SMBCベンチャーキャピタル株式会社も今回の第三者割当増資に参加している。

 

<参考>

根強く浸透するハンドメイドマーケットEC - Etsy、Creema、minne、Pinkoiの見据える未来

 

Creemaはクリエイターと生活者が、ネット上で直接オリジナル作品を売買可能で、アジア最大のグローバルハンドメイドなCtoC向けマーケットプレイスである。クリエイターは出店料無料で作品を掲載でき、ユーザーはサイト上でクリエイターから直接作品を購入することが出来る。

また、Creemaは2010年にサービスを開始し、2018年には CtoC を中心とした日本国内における大手 ECアプリの中で、「iOS/Android総合平均アプリ評価No.1」と「顧客満足度No.1」を獲得した。現在は作り手を中心に約15万人による700万点以上のオリジナル作品が出品されている。

 

今回投資に至った経緯について、日本郵政キャピタル株式会社 投資部門 マネージング・ディレクター 田中 研午氏は「作り手と生活者を直接繋ぐCreemaの CtoC マーケットプレイスは、ハンドメイド商品に限らず、あらゆる商品やサービスの作り手と生活者の想いを結ぶことができるマーケットプレイスとしての、大きな可能性がある。日本のクラフト文化の醸成や、作り手と生活者の更なる利便性向上のために行った」と述べた。

一方、三井不動産株式会社 ベンチャー共創事業部 主任 山本 隆史氏は「今回ラウンドでの出資により、Creemaが持つ、良質なプラットフォームと、三井不動産の持つリアルアセットが融合することで大きな結果がもたらせるのではないかと感じ出資した。また、Creemaのコミュニティの確立およびクリエイター支援のため、三井不動産の「場」を活かしつつ、魅力的な仕組みづくりを提供したい」と述べている。

 

Creemaは今回の資金調達によって、「Creema」は、新サービス領域の展開も視野に入れたプロダクト開発や常設のエディトリアルショップ2店舗のオープン等、を行う予定だという。今回の資金調達により、より広範囲でのサービス展開を目指していくことになるだろう。