アフェリエイトマーケティングを行うAwin社の調査によると、英国におけるスマートスピーカー所有者数は日々増加しているが、多くのユーザーはスマートスピーカーのショッピング利用に対しては消極的だという。
英国の成人2,000人のスマートスピーカー所有者を対象とした調査では、18%が毎日スマートスピーカーを使用しているのに対し、14%は滅多にスマートスピーカーを使用しないということが判明。この14%が「使用していない」と回答したことは、今回の調査対象者の51%がスマートスピーカーをプレゼントされていること、また、18%が、スマートスピーカーを「衝動買いした」ことを後悔していると回答している影響を受けた可能性がある。
スマートフォンユーザーのうち21%が、オンラインショッピングの過程のどこかでスマートフォンを利用している。しかしながら、月に1回以上、スマートフォンを利用して買い物をしているのはそのうちのわずか13%だという。
スマートスピーカー経由で買い物をしたことがあるというグループ(9%)のメンバーのうち数名は、以前に「間違った注文をした経験がある」と回答。12%は、買い物の途中でスマートスピーカー の利用を諦め、他のデバイスを使用して買い物を続けたと回答した。
一方、スマートスピーカーを利用して購入したことのない人のうち23%は、スマートスピーカーでの購入方法がわからないという。彼らが直面しているその他の問題点としては、間違った注文をしたくないこと(21%)、プロセスが複雑すぎること(16%)が含まれていた。
英国消費者は、スマートスピーカーで買い物をすることについて消極的だ。しかし、多くの消費者は、買い物をする過程においてスマートスピーカーを“サポート的”に利用することには積極的である。46%のユーザーは、従来の方法で商品を購入する前に、スマートスピーカーを利用して商品について調べている。一方で、40%はショッピングリストを作成するために、23%は価格比較をするためにスマートスピーカーを利用している。
Awin社の英国担当マネージャーIan Charlesworth氏は、以下のように述べている。
「オンラインショッピングのプロセスは、複雑かつ日々進化し続けている。モノに対し各種のセンサーを付け、インターネットを介してその状態をモニターし、コントロールすることにより、安全で快適な生活の実現を目指す「モノのインターネット(IoT)」によって、様々なデバイスが相互に接続されている。インターネットとスマートスピーカーは、IoTテクノロジーを活用した様々な事例の一つにすぎない」。
「私は、消費者が、オンライン購入を自動化するためのこの種の技術をどの程度許容するかについては、懐疑的なままだ。消耗品の補充購入については、利用されるかもしれない。しかし、それ以外の商品の購入に関しては、人々は依然として、購入を決める前に商品とその仕入先についての情報を求めているのではないかと感じている」。
※当記事は英国メディア「Mobile Marketing Magazine」の5/31公開の記事を翻訳・補足したものです。